【その２３】：可愛いおねだり、聞いてくれよ？(ターレス＆愉快なその他＆ジャネンバ) ページ11
俺らの気分なんざ、たかが知れていた。
閻魔から聞いた真実は、俺らが"自分たちで"見付けたかった答えだった。
後だし見たいにいきなり提示された答えは、信じたくはないが本当の話で。
それで、今に至る。
俺は静かに、自分のスカウターを触った。別になんら珍しい物でもない。
だが、奴は楽しそうにこれで遊んでいた。新鮮な光景だった。
日常は、いつの間にか俺らの知ってる地獄から変わっていて――。
｢……『気付けば、そこに君がいた。当たり前みたいに笑っていて、僕らを掴んで離さない』｣
突然背後から声がして、急いで振り返ってみると――何て事はない。ウイローがいた。
片手に図体に似合わん本を持っていて、今のはその１シーンらしい。
｢……忘れられそうにないな｣
｢ああ、悔しいがね｣
｢研究が捗らない。全く、手が足りなくなったものだよ｣
俺は、暇を持て余している。
遠くでパラガスがまたピロピロ言ってるが、やはりなんか暇そうだな。
｢暇か、パラガス｣
俺が声を掛けると、パラガスはあっけらかんと返事を返した。
｢組体操は2人でやると技が少ないわい｣と。
いつの間に近くに居たのか、スラッグが｢花が無くなったなあ｣とぼやき、ボージャックはいまだに泣き崩れている。乙女か貴様は！
｢名付け親だったから、寂しいんだろうなあ｣――スラッグがそう言いながらボージャックの背中を撫でてやる。
クウラは側の岩壁に腰掛かって遠くを見ていた。
――なんだ。やっぱりお前らは近くにいるのだな。
いつの間にか生まれた、妙な縁。良いんだか悪いんだかは解らない。
だが、願わくはお前に言いたいことがある。
あったんだよ。ちくしょう。
｢そう言えば、親父｣――ブロリーがパラガスに話し掛けていた。
俺はその場を去ろうと立ち上がる。
だが、次のブロリーの一言に――俺たちははっとさせられたのだった。
｢見返り、とかあったよな｣
見返り。確かにそんな話しも最初にあった。
…まあ、そんなの関係無くAを見ていたのだが。
｢生き返るのはまず無理だな。可能な範疇でのお願いか｣
するとウイローが｢良いことを思い付いた。君らは？｣と笑いかけてきた。
こいつが"君"とA以外に使うのは珍しい。よほど機嫌が良いようだ。
皆、考えは同じだった。
｢聞こえるか、閻魔ァ！！
俺らのおねだり、聞いてもらうぜ！！｣
地獄に響く悪役の声。
そして、耳に届いたのは――不思議な声。
まるで潜在意識に語りかけられるようなそれは、ちょっとAを思い出す。
『物語りの始まった、あの場所へ行け』と。
【その２４】:最後のとき(ジャネンバ＆愉快なその他)→←【その２２】：訳ありの真実は(クウラ＆愉快なその他)
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かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - おバカな傀夢さん» 最後まで当作にお付き合いくださりありがとうございます！！素敵と言ってもらえて、『ああ。書いてよかったな』と思えました！他の作品でも宜しくお願いします！！＼(^o^)／ (2017年10月3日 20時) (携帯から) (
レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
おバカな傀夢(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても素敵なお話でした！他の作品も頑張って下さい！！ (2017年10月3日 20時) (レス) id: 5ff30031ff (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - あかさん» 最後までお付き合いくださりありがとうございました！！＼(^o^)／素敵なんで、とても嬉しいです！！他の作品もまったり頑張りますので宜しくお願いします！！ (2017年10月3日 17時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
あか - 完結おめでとうございます！(゜▽゜*)素敵な作品でした！！(’-’*)♪他の作品も楽しみにしてます！(ノ´∀｀*) (2017年10月3日 7時) (レス) id: 337ce1f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - ペンペン１２さん» 最後までお付き合い下さりありがとうございます！！ギャグになるハズがまさかの展開になり、私が一番驚きました(笑)(ﾟдﾟ)当作で感動してくださり、ありがとうございました！これからも拙作を宜しくお願いします＼(^o^)／ (2017年10月2日 21時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぁびぃ(駄作者) | 作成日時：2017年9月29日 17時
