【ヒロアカ】あるある転生したら、なんと『スポンジ』になりました！──その２【敵連合】 (ページ4)

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スポンジ１６：コンプレスさんと2つのビー玉！ページ4

｢良いか、これは取り引きだ｣

｢え、ちょ……轟くん？！｣

やたらイケメンな赤髪白髪の男の子が、私を摘まむように持ち上げたまま荼毘さんたちに問い掛けます！！

え、待ってください！落ち着いて！！スポンジごときで取り引きに応じる悪い人がいると思いますか？！

｢く、なんてヒーロー共だ……！｣

｢なかなか頭が切れない、侮れるやつらだぜ！な、荼毘！！｣

｢……条件を、まず聞こう｣

…………乗っちゃったぁあああああ！荼毘さん取り引きに乗っちゃいましたぁあああああ！！(うるさすぎる)

す、スポンジの私が言うのもあれですけど！指揮官がそれで大丈夫ですかっ？
後から死柄木さんからリンチにあったりしませんか？？────意外と治安が悪そうですしっ！！

｢ほら見てみろ。奴らに取ってこのスポンジはかなり大事なものみたいだ｣

｢ねえ轟くん！解ってると思うけど取り敢えず言わせて！！
──なに？この展開？！みんなどうしちゃったの？？｣

私も便乗させてください！なにこの展開！！

私のために命懸けで取り引きに応じるイケメンたち……(違う)
ああ、私はなんて罪なスポンジなんでしょう。ほわん。

｢良いから、轟に任せておけ。丸く収まるなら、それに越したことはない｣

｢……これがスポンジじゃなかったら、僕らかなり悪い人に見えるよね｣

｢大丈夫だ。スポンジだ｣

あ、私をただのスポンジと思ったら大間違いなんですからね！！私はスポンジ社会でも……(以下エンドレス)

｢爆豪と常闇を、このスポンジと取り替えろ！｣

｢な、このガキ……！！｣

えええ？！ば、バクゴウとトコヤミって誰ですか？！
わ、私の知らないところでいったい何がっ。

そんな混乱する私を置いて、トゥワイスさんが前に飛び出そうとしました。ですがコンプレスさんが右手を素早く横に出して、トゥワイスさんを制します！お二人ともカッコいい！！

｢落ち着け｣

｢ああ、トゥワイス。俺が現場の指揮官だぞ｣

｢じゃあどうする荼毘！ウルトラスポンジマンがピンチじゃないんだぞ！？｣

すると荼毘さんが軽くコンプレスさんに合図を出しました。何の合図？と私が考えるよりも先に───なんとコンプレスさんは仮面をずらし出しました！

顔が見え…………あ！仮面の下にまたマスクを……なかなかガードが固いですねコンプレスさん……。

そして舌をぺろりと出すと、なんとそこには２つのビー玉(？！)が！

｢やはり本物は別に隠し持ってたか｣──手がたくさんある子が、顔をしかめながらそう言います。口の中って、なかなかですよね！さすがコンプレスさんです。