◇ ページ10
｢私は、誰なの｣
私の泣きそうな呟きに、心操は少しだけ戸惑ったあと｢お前は爆豪だろ｣と答えてくれた。
優しい声。だけど、私が知りたいのはそれではない。
──とにかく探さなきゃ。何か小さな発見でもあれば。
そう私は手当たり次第に裏路地を探して回る事にした。
｢どんな裏路地なんだよ｣
｢……じめじめした、暗いところ｣
｢それだけしか解らないのか？｣
｢ごめんなさい……｣
すると心操は｢別に謝らなくていいんだけど｣と私の横を歩いて着いてくる。
｢この時期に暗くてじめじめした裏路地か。あながち汚い場所かもな｣
｢汚い場所｣
何だか、胸に引っ掛かった。──あのときの『男の子』のように。
｢……そうかも、しれない｣
｢なんでそんな場所を探してるか、聞かないけどさ。……らしいところ、幾つか教えとく｣
｢え？｣
スマホを取り出し、この辺りの地図を開く。そしていくつかを指差して見せた。
｢俺の知る限りだが、この辺りは汚いな。結構｣
｢……｣
｢暗いしさ。じめじめしているかは解んないけど｣
そして｢明日紙に書いてきてやるから｣と心操は笑って答えた。凄く親切な人だと思った。
｢皆が、貴方見たいな人なら素敵なのにね｣
その言葉に、心操は何も言わなかった。
ただ｢じゃあな｣と私よりも先を歩き出しただけ。
｢……さっき言われた場所、行こう｣
──私はその後、徒歩で遅い時間まで街を彷徨き、いくつかの裏路地を回った。
だが進展はなく、途中で疲れてベンチに座り込み、寒い中眠ってしまったのが最後の記憶だった。
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かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 花藺さん» 最後まで閲覧して下さりありがとうござました！！！！(*´ω｀*)今回も色々ありましたがなんとか完結させることが出来ました……！！ここまでこの作品にお付き合いして下さり大変感謝です！！(*´ω｀*) (2018年8月25日 0時) (
レス) id: 80882f2135 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 夜桜瑠奈さん» ラストまでお付き合い下さりありがとうござました！！！！まさかバッチリ予想されていたとは……！お見事です……！！！またこんな雰囲気の作品が書けたらなあと思います！ありがとうござました！！！！(*´ω｀*) (2018年8月25日 0時) (レス) id: 80882f2135 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - か○ぴすさん» 最後まで閲覧ありがとうござました！！！！なんとか完結させることが出来て良かったです……！そう言って頂けると書き手として最高に嬉しいです！ありがとうござました！！！！ (2018年8月25日 0時) (レス) id: 80882f2135 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - クロスさん» 最後まで閲覧ありがとうござました！！成り変わられたような不思議な縁でしたので、そこばかりは根性(？)で乗り越えてほしい感はあります(；´・ω・)手袋厳重に付けて連れ帰って、割と面倒はクロノが見るのかも知れませんね(；´・ω・) (2018年8月25日 0時) (レス) id: 80882f2135 (このIDを非表示/違反報告)
クロス - 完結おめでとうございます!!最後でもし、もしもオバホルートだったら潔癖性はどうなってしまうのでしょうかね。 (2018年8月24日 21時) (レス) id: 22ec0e9537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぁびぃ(駄作者) | 作成日時：2018年1月29日 21時
