◇ ページ2
｢あ、え……と｣
｢どうした？ なんかあったのか？｣
ガタガタと震え、解りやすく怯えているコンプレスを見て、黒霧が｢まるで小動物のようだ｣と目を細める。
｢確かにミスターってちいせえ動物のイメージが無くもねえけど、これは酷すぎだろ｣
｢そうですね｣
すると今までぶるぶると情けなく震えていたコンプレスが、小さく口を開いた。｢あの｣と。
｢あ？｣
｢わ、私は……私は誰なんですか？｣
あまりにも突拍子のない『記憶喪失発言』に、場が硬直した。
「？ 記憶喪失なのか？｣
そう死柄木が間の抜けたような声を出した。｢私はだれ｣とまさか仲間の口から聞く日が来るとは……。
──そう思ったが、そう言えばトゥワイスがそんな感じであったと思い直した。
｢私が誰か解らないの｣
｢なんで女口調なのか聞いていいか｣
｢私は｣
｢男だぜ。男だ。名前は──｣
お待ちください、と黒霧が死柄木の言葉を遮った。
｢信用なりません｣と。
｢貴方は、本当にMr.コンプレスですか？ 偽装、もしくは身体を乗っとる個性の持ち主とも考えられませんか……？｣
｢まァな｣
｢迂闊に色々と漏らすのは得策では無いでしょう｣
死柄木は拗ねたような態度を取ると｢ヴィラン名言おうとしただけだし｣とぶつくさ漏らす。
｢とにかく、お前がどう言う状態なのか厳密に調べ─────｣
｢こんにちはァ！ なんでみなさんこっちに居るんですか？？｣
突然やって来たのは『トガヒミコ』と『トゥワイス』だった。騒がしいのが来たと死柄木が眉を潜め、荼毘は｢げっ｣と嫌そうな顔をする。
そして、その突然の騒々しさに吃驚したのか、違うのか。──コンプレスがいきなり飛び出した。
｢あ、まて！｣という荼毘の声でも止まらず、応戦しようとした黒霧も抜けられる。
｢すばしっこい！｣
｢逃げられるぞ！！｣
本当に怖がっている。何に怯えているのかさっぱり不明だが、とにかく何かから逃げようとしているように思えた。
トガたちが唖然とする中、｢逃げられた｣と叫ぶ荼毘と死柄木は急いでアジトを飛び出していき、黒霧は概況を説明し始めたのだった。
02：成り代わったのか、違うのか？→←01：Mr.コンプレス
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かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 花藺さん» 最後まで閲覧して下さりありがとうござました！！！！(*´ω｀*)今回も色々ありましたがなんとか完結させることが出来ました……！！ここまでこの作品にお付き合いして下さり大変感謝です！！(*´ω｀*) (2018年8月25日 0時) (
レス) id: 80882f2135 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 夜桜瑠奈さん» ラストまでお付き合い下さりありがとうござました！！！！まさかバッチリ予想されていたとは……！お見事です……！！！またこんな雰囲気の作品が書けたらなあと思います！ありがとうござました！！！！(*´ω｀*) (2018年8月25日 0時) (レス) id: 80882f2135 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - か○ぴすさん» 最後まで閲覧ありがとうござました！！！！なんとか完結させることが出来て良かったです……！そう言って頂けると書き手として最高に嬉しいです！ありがとうござました！！！！ (2018年8月25日 0時) (レス) id: 80882f2135 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - クロスさん» 最後まで閲覧ありがとうござました！！成り変わられたような不思議な縁でしたので、そこばかりは根性(？)で乗り越えてほしい感はあります(；´・ω・)手袋厳重に付けて連れ帰って、割と面倒はクロノが見るのかも知れませんね(；´・ω・) (2018年8月25日 0時) (レス) id: 80882f2135 (このIDを非表示/違反報告)
クロス - 完結おめでとうございます!!最後でもし、もしもオバホルートだったら潔癖性はどうなってしまうのでしょうかね。 (2018年8月24日 21時) (レス) id: 22ec0e9537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぁびぃ(駄作者) | 作成日時：2018年1月29日 21時
