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「私、嫉妬してます」×「俺もしてるよ」(17号) ☆ブラッディ・ラビット様リクエスト ページ2

この日、Aは17号と近場の町に買い物に来ていた。

17号は容姿が非常に整っているため、町では視線を集めがちだ。

Aが横にいるにも関わらず、女の子達が17号に話し掛ける。
17号はつんっとしていてロクな返事を返していないが、それでも――。


「(ちょっと妬けちゃうなあ)」


そうAは自分の服の裾を握った。
17号は「絡まれて大変だな」と笑いながら、そんな皮肉をAに言ってくる。
Aは「カッコいいのが悪いんだよ」と頬っぺたを膨らませた。…ついでに、舌も出す。


「へえ、嬉しいこと言ってくれるな」

「言われ慣れてる癖にさっ」


先にずかずか歩くAの視界に、見慣れたアイス屋さんが入ってきて思わず「おっ」と足を止める。


「ここのアイス、凄く美味しいんだ!ちょっと買ってくる!!」

「ふうん。解った」


食べ物に深い興味を示さない17号を置いて、Aは1人でやたら大きなアイスを購入してきた。

段が三つもある、高い奴だ。
それだけの価値がこのアイスにはある。


色とりどりのアイスに口をつけて「ああー、美味しいっ」とAは口を緩ませる。


「勿体無いなあ、こんな美味しいのに17号は食べないんだねえ」

「興味ないし、食べる必要もないしな」


相変わらずつっけんどんな彼の対応に、Aはなんだか悲しくなる。
悲しくなるが、やはりアイスは美味しい。

「美味すぎるなあ」とか「幸せ」とか言いながらどんどんアイスを食べ進める。


すると今まで黙って後ろから着いてきていた17号が「あのさ」と話し掛けてきた。


「何?」――そうAが振り返った瞬間、突然17号の唇に触れた。

目が点になって、時間が止まったような気がした。


「なんだ、お前が美味い美味い言うからどんなもんかと思ったが…」


17号はそう言いながらAから離れると、舌をぺろりと出して唇を舐める。


「俺の方が、まだ甘いぞ」

「な、なななななな…っ」


Aは「ちょっと!」と言いながら真っ赤になった自らの顔を隠す。
嬉しいのと恥ずかしいので、いっぱいいっぱいだったからだ。

この熱だけで、アイスも溶かせる気がする。



「Aってさ。アイスばーっかり褒めて。

…少し妬けるな」


「…え」



そうアイスを見ながら拗ねたように言う17号に「なんだ、貴方もだったんだ」とAは安心したように笑った。




『「私、嫉妬してます」×「俺もしてるよ」』


結局、どっちも嫉妬深かったんだ。

お返しするよ。色々とね?(フロスト×ヒット) ※腐向け注意→←特に腹筋が好きなんです!・続(ジレン) ☆ゆう様リクエスト



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森田菜々子 - かぁびぃさん、質問です。ジースさんとバータさんはオッドアイの事を知らないですか? (2017年10月12日 19時) (レス) id: 9111a5cce1 (このIDを非表示/違反報告)
サブ、ブラックの嫁(プロフ) - かぁびぃ(駄作者)さん» Zハードって滅茶苦茶ランク上がりますよね( ´∀`) (2017年9月8日 19時) (レス) id: 4f6034e91d (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - サブ、ブラックの嫁さん» 初めて1ヶ月くらいですが、現在ランク86くらいです\(^o^)/Zハードに行ってたら、なんかがっつり上がりました(笑)(^^)d (2017年9月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
サブ、ブラックの嫁(プロフ) - かぁびぃ(駄作者)さん» 他のユーザーさん方が羨ましいです( ´;∀;`)所で、ドカバトランクどれぐらいですか?私は最近51になりました(^^) (2017年9月8日 19時) (レス) id: 4f6034e91d (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 森田菜々子さん» ありがとうございます!やっとベジットが来て嬉しいです〜\(^o^)/ (2017年9月8日 19時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かぁびぃ(駄作者) | 作成日時:2017年8月14日 14時

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