君と私の、短い物語り【ドラゴンボール】８

特に腹筋が好きなんです！・続(ジレン) ☆ゆう様リクエスト ページ1

物陰から突然現れたAが、素早くジレンに確保される。
すでにお約束となったその光景に、トッポは苦笑いを通り越して最近は笑ってしまっていた。


｢お前、諦めないなあ｣

｢当たり前です！！ここにこんな素敵な腹筋があるんですよ？！！｣

｢いやいやいや｣


ヨダレを垂らさん勢いで目を光らせるAは、しっかりジレンにホールドされたまま外に持っていかれ｢ぽーん｣と放り投げられていた。
トッポはまた声を上げて笑った。


それから、数日してからだろうか。


その日はやたらAが五月蝿くて堪らず、ディスポが｢A、うるさいぞー！！｣とコーヒーを飲みながら怒鳴るほどだ。

だが、やって来たAを見て――思わずディスポはコーヒーをトッポに吹き出した。


｢見てくださあい！ジレンの腹筋にさわれましたー！｣

｢え、ええええ？！｣


Aはジレンの腹部にコアラみたいに抱き付き、腹筋を全力で堪能していた。
この世のどんな快楽を受けるよりも幸せそうな表情の筋肉フェチ・Aに、ディスポが｢よく触れたなあ｣と思わず呟いた。


｢ジレンは女程度に遅れを取るような、甘い男だと思えんが｣


｢すまん。さっきベッドに入り込まれてた。

それ自体は問題なく防げたんだが……その後、泣き落としされてな｣


結局許してしまったらしい。
Aもしたり顔で｢女の子の涙には弱いんですね〜！｣とにまにま笑っている。


トッポは｢抜かりは無いが、甘いやつだったようだな｣とジレンとAを見て豪快に笑った。

ディスポも｢筋肉触れてよかったな｣と腹筋にすりつくAの頭をポンポンと撫でて、ジレンに｢おつかれさん｣と笑いかけた。






『特に腹筋が好きなんです！・続』


｢そろそろ仕事があるから、離れてくれないか｣

｢嫌だあああっ！！やっと触れた腹筋と別れたくありませんんん！！！｣

｢私、嫉妬してます｣×｢俺もしてるよ｣(17号) ☆ブラッディ・ラビット様リクエスト→

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