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通貨は?言語は?? ページ6

「あれ、町じゃ無いのか?」


暫く空を緩やかに飛行した三人は、広野を抜けた先に少し規模の大きな町を見付けた。

セロの声に、Aが「本当だ」と頷いて見せる。

因みに、今はジーヴルに担がれている感じだ。流石に襟を掴まれるよりはマシだが、ジーヴルの身体は硬いしゴツゴツしていて居心地は悪い。


「行ってみますか?」

「よし。行きますか!」


Aが指を指して「さあ行こう!」と示す。
セロは「何故隊長がでかい顔をするのだ!」と怒鳴るが、答えは1つだ。――「それは私が隊長だからよ」。


町はAが住んでいた場所とそう変わらない。だが、間違いなく違う場所だ。


人間の他にも異種族がちらほらいるため、ジーヴルも問題なく町にいられるか。
そうAは確信した。


「不思議な町。なんか、たくさんの時代が集まったみたいな…」


Aはそう呟いた。
「何故そう思うんだ」とセロが聞いてくる。

それにAは「何と無く」とだけ答えた。


「…ふむ。タブレットも使えませんね」

「なんだ。まだそんな物を握っていたのか」


ジーヴルは手にしたタブレットをぽんぽんと触る。
だが闇に呑まれた時イカれたのか、少しも反応が無かった。


「取り敢えず、通貨や言語を確認しにいきましょう」

「………あんたって、しっかりしてるわねー」


ジーヴルの適応力の高さに、Aが苦笑いを返す。
こいつはどこの世界でも、それなりに上手くやっていけると思われた。


「隊長。この超エリートの私もどんどん頼りたまえよ」

「はいはい。じゃあどんどん働いて貰うわね」


大事な話しに、時折雑談を交えながら――三人は町の中をぶらぶらと歩き始めた。

文字や話し声は、問題なくA達にも伝わった。

通貨も、どうやらA達が持っているのと同じものらしい。


「良かった。取り敢えず無一文では無くなったわね」

「本当にな」


そう笑いながら、セロが手持ち金を確認し出す。
「予め把握しときなさいよ」と言うAに、セロが「多すぎてね」と嫌味ったらしく返してきた。


「多いのなら、当分金銭面に問題は無さそうですね」

「…本当に落ち着いてるな。お前は」


セロが呆れたようにジーヴルに言った。Aも同感である。


「…私だって、不安に決まってるじゃないですか。

ですが、こんな時だからこそ。誰かが落ち着かねばならない」


セロは「まあな」と同意した。
幸い酷くあわてふためくメンバーはこの中にはいないため、自体は存外緩やかそうに思えた。

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かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - あかさん» ありがとうございます!色々と不安があったのですが、安心しました!!マイカくんが可愛くて素敵でビックリです\(^o^)/イラストまで閲覧して頂き光栄です!ありがとうございました!! (2017年8月8日 14時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
あか - ありがとうございます!!( ゜д゜)、;'.・マイカ可愛すぎか!!(゜▽゜*)ジーヴルくんが普通にイケメン過ぎてビビりましたwwかぁびぃさんイラスト上手いっすねw (2017年8月8日 14時) (レス) id: 337ce1f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - あかさん» 丁重にありがとうございます\(^o^)/頑張りますね!! (2017年8月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
あか - 取り敢えずおどおどしておけば問題ありませんwwありがとうございます!(゜▽゜*)w (2017年8月7日 4時) (レス) id: 337ce1f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - あかさん» ありがとうございます!!ジーヴルは淡々とした口調になるよう心がけてるので嬉しいです\(^o^)/マイヤくんですね、承りました!口調などに若干違和感を感じると思われますが、大丈夫でしょうか? (2017年8月7日 4時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かぁびぃ(駄作者) | 作成日時:2017年8月6日 12時

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