山崎退の観察レポート2 ページ43
「Aちゃん。ちょっと話があるんだけど。」
俺の目の前には、調査対象。
ルックスは「まあ、かわいいんじゃね。」
くらいの至って普通の少女。
「あ?
なんですか?地味ザキくん。
……沖田殺してください。」
黙ってればいいのにといつも思う。
どうやら機嫌が悪いらしい。
握りしめたシュークリ―ムの空袋から察するに
原因はたぶん、沖田隊長に中身を食べられたのだろう。
「・・・・あのさ、突然なんだけど
Aちゃんって、昔どこに住んでたの?」
俺は、第一球目を投げた。
「この広い世界のなか。」
・・・・・・・見事ストライク。
「い、いや、それはわかってるよ。
もっと絞ってくれないかな?
地球、とか・○○星、とか。」
「・・・・・・・・ん―じゃあ、宇宙。」
言い方を変えたようだが、さっきと意味は一緒だ。
・・もういいや。次行こう。
「じゃ、じゃあさ、
なんで、真選組に来る前に段ボール箱の中はいってたの?」
「・・・何でそんなこと聞くんですか?いまさら。
めんどくさいんですけど。
ほんとにいきなりですね・・。」
「いやあ、なんか気になったもんで。」
やばい。早くも飽きはじめてるよこの娘。
「んーーー
そこに段ボールがあったので。
分かりません?この気もち。」
いや。全然わからん。
何に同意を求められているかさえ分からん。
・・・・これも、これ以上掘り下げても無駄だな。
山崎退の観察レポート3→←ありがとう祝200hit 番外編、ー山崎退の監察レポートー
690人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピアス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b19a32b0a01/
作成日時:2014年3月23日 17時