爆豪勝己が雄英に行った理由。【爆豪勝己】 (ページ23)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:16,529 hit

待つよ、いつまでも。ページ23

夢主side

天喰「……俺じゃだめかな。」

彼が、私の手を優しく掴みながら、そう言った。
急に手を握ってそんなことを言うものだから、つい顔が赤くなってしまった。

『え、えとっ……つまりそれは……』

キョロキョロと目を左右に揺らしながら、私はそう言う。
すると、彼は手を握ったまま顔を近づける。
その綺麗な瞳(め)から、目が離せない。

天喰「好きなんだ、花咲さんのことが。」

好き……？天喰くんが？私を？
なんの冗談かと思って、私はヘラヘラと笑みを浮かべる。

『も、もう〜〜〜！からかわないでよ〜〜！！』

握られた手を思わず振り払い、手をバタバタとさせる私に、彼は目の色を一切変えず、話続ける。

天喰「冗談なんかじゃないよ。本当に、花咲さんが好きなんだ。」

そうだ、彼は冗談なんか言わない人だ。
ちらっと彼に視線を向けると、私を見つめたままでいた。
また、私の頬が赤く染る。

『つまりそれは……私とお付き合いをしたい、ということでしょうか。』

俯きながらそう言う私に、彼は優しく微笑みながら頷いた。
正直、どうしていいか分からなかった。

゛テメェが好きなんだよ！！！！゛

だって、爆豪くんにも……。

天喰「別に、返事を今すぐしてほしいわけではないから」

彼がふと、私にそう言った。

天喰「返事したいと思ったときでいいよ。待ってるから、ずっと。」

そう言って、私の赤く染った頬に優しく触れる天喰くん。

あれ、天喰くんってそんなことサラッとできる人だったっけ！？

そんなことを思いながら、彼の言葉に何回も頷いた。

天喰「じゃあ、おやすみなさい。」

『お、おやすみなさいっ』

触れられたところが、とても熱い。

私、どうすればいいんだろう。

．