爆豪勝己が雄英に行った理由。【爆豪勝己】 (ページ17)

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私のヒーロー。ページ17

夢主side

校舎裏に蹲って、私は静かに涙を流した。

『……(もう文化祭も終わるのに……こんなパンパンな顔でみんなに合わせる顔がないよ……。)』

この先、私は生きていけるのかな。
出久くんにはどんな顔して会えばいい？
避けられるのかな。困った顔するのかな。
分からない、分からないから……とても怖い。

『……涙止まんないっ……』

校舎裏を通る人達が、私を見て目を丸くする。
なんで泣いてるんだろう、とか思われてるのかな。

その時……。

『……えっ？』

ふと、私の頭にブレザーがかかった。
後ろから聞こえる、誰かの足音。
私はブレザーから顔を出し、後ろを振り向いた。

爆豪「……ここにいたんか。」

『ば、爆豪くん……。』

なんで、なんで君はいつもタイミングよく現れるの？

爆豪「…泣くンじゃねえ、ブスがもっとブスになるわ。」

『…だ、だってぇ……。』

そう言って私のことを抱きしめて、頭を撫でてくれる。

言葉遣いは荒いけど、彼は根はとても優しい。

ブレザーだって、周りから見えないようにするために隠してくれたんでしょ？

私を抱きしめて頭を撫でるのも、私を慰めるためでしょ？

爆豪くんは、私のヒーロー。

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