スキの示しかた【JUMP短編集】 (ページ25)

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笑顔の彼　１　-Daiki- ページ25

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『大丈夫？』

あの眩しい笑顔が忘れられない

校門の前で恥ずかしくも転んだ私に、微笑みながら手を貸してくれたあの笑顔の彼

その笑顔が眩しすぎて

手を掴むことを遠慮して「ありがとうございます！」それだけを伝えて逃げてしまった

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？［おーい］

「ハッ！！もう授業終わってたの！？」

楓［もう……またぁ？

名も知らない人のことを思い浮かべて授業にも集中できないなんて重症だよ］

「またあの笑顔を拝みたい…」

一週間前の出来事だし、探せば見つけられるんだろうけど、

　初めて見た顔だったな…

先輩かな？後輩かな？

でもあの余裕のある笑顔に手を差し伸べられる優しさ

　絶対年上だよ

楓［おーい、現実に戻ってこい］

「どうすればいい？」

楓［相談されても私はその人の顔も見たことないし、無駄だよ］

「じゃ、じゃあさ、探すの手伝ってくれない？」

楓［えー関係ないのに？］

「お願い！帰りにアイス奢るからー」

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・

ほぼ無理矢理だが楓を連れて部活中の校庭を散策中

　なんか運動部の匂いがしたんだよな

楓［見つけたー？］

「んー、、、いないなぁ…」

楓［もしかして転校したとか？「それはない！！」

　だってそんなニュース私の耳に届いてない！

―１時間後

「、、、、、、、帰ろうか…」

あれから６つの部活を回ったがあの笑顔の彼は見当たらなかった

楓［アイスは奢ってよ？］

「はいはい、何アイスがいい～？」

話しながらお店の自動ドアをくぐる

楓［私、チョコミント］

私はストロベリーにしようかな…

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店員［ご注文は何になさいますか？］

「えっと……………

ぅえええええええ！！！！！！」

意表を突かれるってこういう事を言うんだ……