スキの示しかた【JUMP短編集】 (ページ23)

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遠い存在　３ページ23

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　ドキ、ドキ、

緊張しながらもずっと思い続けていた人の隣を歩く

雄［ホントに見ないうちにでっかくなったな～］

　また頭を撫でられる

「私もう高校生だよ？」

雄［あぁ、ごめんごめん。もしかして気に障った？］

ちょっとふてくされた顔をしてみると、

　［やっべぇ…］

　そう言って笑うの

・

・

雄［ここだよ、俺のバイト先］

「えっ……？」

目の前には、いろんなお店が集まった総合ビルみたいな感じなんだけど、

　１階:本屋２階:エステ３階:飲み屋

「雄也くん…どこで？？」

雄［見たら分かるでしょ、本屋だよほ・ん・や！！］

　嘘でしょ、、

一番雄也くんぽくないよ！！！！！

雄［俺、この後２時間勤務だけど、Aどうする？］

「ちょっと本でも買って行こうかな…」

雄［おっけー、帰る時は教えてね］

さらーっと消えてしまった雄也くん

まさか雄也くんが本屋さんでバイトしてたなんて……

様々なジャンルの本が並べられた棚の間を

　ゆっくりと眺め歩いて行く

　あー頭痛くなりそう

読書があまり得意ではないため、文字の集合体が密集した本屋なんてゆかりもなかったのに

「すごいな……」

雄也くん、本好きなのかな…

雄［気に入った本見つけた？］

「うわぁっ」

雄［あはは、いじりがいあるなー］

「もうっ…//」

私の想像では、

居酒屋とかbarとかで働いてる雄也くんカッコいいだろうな…って夢見てたけど、

　青色のエプロンも、普段とは雰囲気が違う眼鏡姿も、

　すっごい似合ってる