スキの示しかた【JUMP短編集】 (ページ3)

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迷惑な先輩　３ページ3

……………

……

あれから仕事中に、何か困ったことがあると必ず助けてくれる先輩

　思い返せば、前から何かと私を助けてくれていた気が…

・

お店の開店に向け、準備に取り掛かる

『ねぇAちゃん』

助けてくれるのはありがたいが、からかうだけならやめてほしい…

『今日、伝えたいことがあるから残っててくれない…？』

　ん…？伝えたいことって何！？

『まぁ、残れたら残って』

私の返事も聞かずに行ってしまった先輩

　何かいつもと違う？

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・

仕事中も気になって、気になり過ぎて

　私らしくない失敗もして

前までの私だったら絶対に残らないが、このモヤモヤを晴らすためには

　残らなきゃダメでしょ

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・

この前のように、薄暗い空間に二人だけ

「なんですかー話って」
　

伊野尾さんのことだし、なんかの自慢話だろう

いや、わざわざ呼び出すってことはバイト辞めるとか？

不意に先輩の表情を覗くと

　夕方と同じで浮かない顔をしている

やっぱり！

先輩、バイト辞めちゃうんだ…

しつこくからかって来て迷惑だったけど、
ああやって先輩にガツンと言えるのは伊野尾先輩だけ

　あれ結構楽しかったんだよなー

なんかまだ話聞いてないのに目が潤んできた

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・

『あのさ……、俺、前からAちゃんのことが好きだったんだ

　だから付き合ってくんない？』
　

　えっ…！？

　なぜか私の頬に涙がつたった