ミミナナが小学校に転入してきた件【呪術廻戦】

どこにでもいるアレ ページ6

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衝撃の出会いから一週間後。
双子に絡むモブおじさんを見たAは、考えるより先におじさんの股間を蹴り上げていた。




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　小学校にありがちな「朝のボランティア活動」。Aは前世の記憶もあり大人なので、サボる同級生と違いせっせと真面目に学校周りの落ち葉を集めていた。


掃いて、集めて、チリトリで取って袋に詰める作業。

Aは鍋のアク取りに至上の喜びを感じるタイプなので苦痛では無かった。むしろ普通に楽しかった。
ついでに通知表の評価も上げられる、やったね。



　だがその日見かけた光景は、「やったね」とか言ってる場合ではなかった。







「事案ですね」







　仲良く登校していたであろう夏油美々子菜々子。

　仲良く出来そうもない、モブおじさんの如きハアハア言ってる中年のおっさん。


事案である。
正義感溢れすぎて死因がネコチャンを助けたA(転生者)は、反射的に地面を勢いよく蹴っていた。

　そしてそのままの勢いで、不審者野郎の股間も蹴り上げていた。最早執念だった。







「えっ！？」


「えっ！？」


「すみません、持ちます、逃げますよ！！！」







突然現れたAに、双子は目を白黒させた。そして抱えられた途端過ぎ去る景色に「ぴゃーっ！！」と悲鳴をコーラスさせた。
だって、展開も過ぎ去る景色も早すぎるのだ。


　Aとしては双子を心配する暇も無かった。
夏油傑は送り迎えしてないのとか、防犯ブザーはどうしたんだとか。

いっぱいいっぱいで考える暇すら無かった。


だから、不審者を蹴り上げると、双子を両脇に抱え、呪力で腕力と脚力を強化して校舎へと逃げた。

箒なんて投げ捨てて。







「不審者が出ました！！！」







校舎に入って偶然いた先生に、悲鳴同然に報告した。



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