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章「あ、うどんあるわ。A？うどんしよか笑」
「ん！」
章「ほな、パパちょっとアチチするから向こうでDVD見てて？」
「んーん。」
章「DVDちゃうの？」
「ちゃう！お絵かき！」
章「お絵かきな。ほなそこの机に用意したげる笑」
そういって机の上にAがいつもお絵かきの時に使ってるやつを用意する。
章「じゃあお絵かきしててな？」
「ん！」
ご飯を作りながらAの様子を見ていると携帯が鳴る。
章「ん？」
ディスプレイを見ると、きみの学校から。
一旦火を止めて電話に出る。
章「はい！安田ですぅ。」
[あ、安田侯隆くんのお父さんですか？]
章「はい、そうです。」
[わたくし、きみくんの担任の相馬と言います。]
章「いつも侯隆がお世話になっております。」
[こちらこそ！あの、今お時間よろしいですか？]
章「はい。」
[良かった。あのなぜお電話したのかなんですが。]
章「はい。」
きみ、なんかしたんかな？
[先程からなんですが。きみくんがですね、ちょっと熱を出しまして………。それが結構高くて。]
章「え！何度ですか？」
[38度なんですよ。本人は歩いて帰ると言ってるんですが、おそらく歩いて帰るのは無理かと思いまして。お迎えに来ていただけないかなと。中等部から弟のすばるくんも来てますので。]
章「わかりました！すぐに迎えに行きます。
きみとすばるに言っておいてもらっていいですか？」
[わかりました。ではお願いします。]
章「はい。」
返事をして電話を切る。
珍しいな、きみが熱出すなんて。
「パパ？」
章「Aごめん！ご飯ちょっと遅くなってもええかな？」
「んぅ？いーよ？どうちたの？」
章「きみにぃちゃんお熱やって。やから今からお迎え行こか。」
「うん。」
章「すぅくんもおるみたいやから。」
「しゅーにぃ？」
章「うん。」
すばるには悪いけど今日は早退させよ。
多分俺はきみに付きっきりやからA一人になってまうし。
章「A、きみにぃちゃん帰ってきたらすばにぃちゃんと一緒におってな？」
「いーよ。」
家から少し走るときみが通ってる学校。
す「あ、おとん！」
章「すばる。遅なった！」
す「大丈夫やで。」
「しゅーにぃ。」
す「お？Aか。おいで笑」
「ん！」ｷﾞｭ
章「相馬先生は？」
す「授業あるから教室戻った。」
章「そうか。」
す「ん。」
章「すばる、悪いねんけど今日は早退してくれへん？」
す「ええよ。Aの面倒見る。」
章「ごめんな。」
す「大丈夫やから笑」
こういう時、そこそこおっきいお兄ちゃんおったら助かるわ。
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作者名：慧梨 | 作成日時：2020年5月8日 3時
