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隆「大倉ぁ、お嬢知らん？」
忠「ココ。」
そう言って俺に抱きついてるお嬢を指差す。
隆「ありゃ。珍しい。」
忠「熱あんねん。」
隆「え。大丈夫なん？」
忠「今、亮ちゃんとすばるくんが色々買いに行ってくれてる。」
隆「そうなんや。病院とかは？」
忠「今日、日曜日やから。」
隆「あ、そっか。じゃ、ちょっと待って。」
そう言うとどこかに電話しだす。
隆「あ、もしもし？俺ー。
急なんやけどA診てもらわれへん？」
忠「マル？」
隆「……おん。」
口許に指をあてながら話を続ける。
誰に電話してんや？
隆「ついたら電話してー。」
忠「誰に電話したん？」
隆「春翔。」
忠「マルの弟？」
隆「あいつも一応医者やからね笑」
忠「来てくれるん？」
隆「ついたら電話するように言ったからちょっと待ってや。」
でも、マルの弟ってこの家のこと知らんかったよな。
忠「お前の弟、組のこと知らんかったんとちゃうん？」
隆「知らんよー？」
忠「大丈夫なんか？」
隆「まぁなんとかなるわ！そろそろ組の専門医いるやろし。」
忠「やらせる気か？」
隆「俺ら怪我したときお嬢一人で手当てとか大変やんか。ただでさえ人数多いねんから。」
忠「まぁそやけど。」
「んぅ。りゅーくん？？」
隆「あ、お嬢起きた？笑」
「ん……。」
忠「大丈夫か？」ﾅﾃﾞ
隆「お熱出ちゃったんやね。」
「んぅ。」
隆「ハルくん来てくれるからちゃんと診てもらおな？」
「ハルくん？」
隆「うん。」
「お医者さん……なった？」
隆「なったよ。ちゃんとなれたんやで？」ﾅﾃﾞ
「ふふっ。良かった笑」
忠「A？もう一回熱測ろ。」
「ん。」
その返事を聞いて、お嬢の耳に体温計を入れる。
うちにあるやつは耳で測るタイプやから楽やねんなぁ。
忠「8.9℃。やっぱりあがってきたな。」
「んー。」
隆「大丈夫？」
す「ただいまー。」
亮「買ってきたでー。」
忠「ありがとう。」
す「誰か携帯鳴っとる。」
隆「ん？あ、俺の。春翔からや。」
亮「春翔？」
す「マルの弟や。」
隆「はいはい。着いたか？」
亮「なんで弟？」
忠「医者なってんて。」
隆「行くわ。」
忠「来たん？」
隆「おん。迎え行ってくる笑」
ちょっと待っててなぁ。
そう言いながら弟くんを迎えにいくマル。
亮「お嬢？一回横なろか。」
「ん。」
す「布団敷くからちょっと待って。」
「あい。」
す「よっしゃ。ここ寝転び。」
「んぅ。」
す「冷えピタ新しいやつにしよか？亮。」
亮「はぁい。」
「ん。」
ほんまにしんどそうやわ。
今日１日ついといたろ。
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作者名：慧梨 | 作成日時：2019年11月1日 3時
