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侯「じょ……お嬢？」
そんな声が聞こえて軽く体を揺すられる。
「寝てた？」
侯「ぐっすりな。」
「ごめん。」
侯「ええよ、降りよか笑」
車から降りるとそこには見慣れた風景。
「……ユニバや。」
侯「最近来れてないやろ？」
「ありがとぉぉ！！」ｷﾞｭ
侯「おわっ！危なっ。」
最近みんな忙しかったから行きたいなんて言えんかった。
落ち着いてからでええかなって思ってたのに。
「嬉しい！きみくんだいすき！！」
侯「良かった、喜んでもらえて。」
「ありがとう！」
侯「ええよ。ほら、行こ？」
「うん！」
女「え、横山くん？」
女2「嘘！？」
女「……隣の女の子誰？ん？あれAちゃう？」
女2「ほんまや！ちょっと行こ笑」
女「Aー！笑」
「ん？あ！あいる！」
？「うちもおるー！」
「あいら！」
双「「おひさー！」」ｷﾞｭ
「久しぶり！」
侯「……誰？」
「きみくん覚えてない？小さい時に隣に住んでた双子ちゃんの藍流と愛桜。よう家来て遊んでたんやで？」
この二人は小さい時によく遊んだ双子。
成人式で久しぶりに会って、連絡先交換したんやけど、皆忙しくてたまにしか連絡できんかったんよな。
侯「……ごめん、全くやわ。」
双「あはは。ですよね笑」
「二人とも帰ってきたん？」
愛「そやねーん！うちがこっちで結婚するんよ笑」
「うわぁ！おめでとう！あいるは？」
藍「まだやねーん。愛桜に先越されたー。」ｷﾞｭ
「まじかぁ。」
愛「Aは？そんだけ綺麗なんやから彼氏おるんちゃうん？」
藍「こんだけまわりに男前居ってなんもないとかないやんな？笑」
「残念、なんもないねん。彼氏もおらん笑」
双「えぇぇぇ！？」
「あはは汗」
ですよねー。
まぁなんもないこともないんやけど。
侯「A、そろそろ行こ？」
「あ、そやね！ほな行くわ。」
藍「うん。あ、またお隣になるから遊びに行く！」
「あの家へ帰ってくるんやね笑」
藍「うちだけやけどね笑」
「そっか。ほなまた遊びにきて笑」
藍「行く笑」
愛「ほなうちらも行こ！」
藍「行こか！」
「バイバイ！」
双「ばいばーい！」
手を振りながら自分達の車に戻って行く二人。
「二人とも綺麗なったなぁ。」
侯「Aも綺麗やで？」
「ありがと。」
侯「ほな行こ笑」
「うん笑」
きみくんと手を繋いでユニバの中に入る。
やっぱし入ったらめっちゃワクワクする！
侯「何から乗る？」
「なにしよー。」
侯「なんでもええで？」
「スパイダーマン……かな。」
侯「ええよ。」
きみくんそういう系は大丈夫だった気が。
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作者名：慧梨 | 作成日時：2019年11月1日 3時
