大好きだよ。 (ページ7)

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sideF

pipipi･･･

アラームの鳴り響く音にふ、と意識が浮上する。

もう朝か･･･

昨日はあれからマネージャーに迎えに来てもらって、そのまま帰ってきた。
居酒屋の料理はどれも美味しくて、北山ともたくさん話せて凄く楽しかった。
帰り際にまた頭をポンッてされて、ドキッてしたけどね。

「わたにだって良く頭ポンポンされるのに、なんで北山にはドキドキするんだろう？」

分かんないなぁ･･･
でも、全然嫌じゃないないんだよなぁ･･･

俺、男なのに頭撫でられるの好きなのかな？

「ん～･･･ま、いっか！」

考えすぎも良くないし、とりあえず今は考えない様にする。
なんかヤバい扉に辿り着きそうな気が、しないでもないんだけど･･･

ふぅ･･･シャワー浴びよう。

シャワーを浴び終えて、朝食の準備をする。
と言っても朝はそんなに食べれないからトースト１枚とヨーグルトだけ。

今日は午後から雑誌の撮影とインタビュー。
７人での仕事だからもちろん北山も居る。

会いたい様な会いたくない様な、変な気持ちになる。
またくっ付いてくるのかな？

「うぅぅ、考えただけで顔が熱くなる」

北山が最近変だから、それが移って俺まで変になっちゃってるよ。
こんなにドキドキするのも全部北山がおかしいからだ。

今日はくっ付かない様に言ってみようかな。

「でもそれで北山と話せなくなったら･･･」

せっかくジュニアの時みたいに話せる様になったのに、また離れていってしまったら･･･
会話もなく目も合わないで、隣に居ても離れてるみたいに空気が冷たい。
そんな状態に戻るのは嫌だ･･･

だったら北山の好きな様にさせとこう。
別にくっ付かれるのが嫌って訳じゃないんだし。
俺の心臓がどうにかなりそうだけど。

「はぁ･･･仕事の準備しよう」

ちゃちゃっと荷物を整えていると、マネージャーから着いたと連絡が入る。

行きますか、いざ北山が居る仕事場へ･･･

戦いに行く訳じゃないけど、なんとなく気合いを入れて家を出た。

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