君が不幸になりますように【東リベ】

10話 ページ10

「ま〜なんだかんだあいつには助かってるしな
　現に俺にとっては命の恩人だし」


「いい奴だな、あいつは」




なんだこの武道への信頼度は…

ドラケン助けたってだけじゃなさそうなほどの信頼感だな




「そういうお前は？なんで武道なんだよ」


「え〜っと…あ、学校同じなんだよね！」


「は？お前俺らと同歳だろ」


「訳あって一年隔離されてまして…
　とういうことで留年してるの」


「まじか場地以外に初めて見た」




里親時代に訳あって一年遅れてしまい、武道と同じ学年になった


中学で留年なんて私ぐらいだと思っていたが、場地もしているみたいであまり深く考えていない


そもそもタイムリープしてからあんまり学校行っていないし

学校好きじゃないし




「昔からぶっ飛んでると思ってたけど場地ほどイカれてるとはな」


「私もドラケン達がこんな大きい族作ってるなんて驚きよ」


「そーいやあん時は結成前だったもんな」




しみじみと周りを見渡しながら談笑していると、バチッとマイキーと目が合う


やば、絶対飛んでくるじゃん



そう思ってすぐに目を逸らすも、予想通り笑顔で飛んできたマイキーにタックルされる形で尻餅を着く




「マイキー！毎回どつくなって言ってんじゃん！！」


「A〜久々に俺ん家泊まる？」


「おいマイキー、流石にそれは場地が…」


「あ？俺が何？」


「あーもうややこしいな」




三ツ谷とドラケンと私


この3人でひっそり話していたはずが、マイキーの登場により気付けば幹部勢揃いになっていた




「場地も泊まるか？俺の家」


「ちょっと！私まだ泊まるなんて言ってないし
　それに明日に備えなきゃでしょ」


「黒龍の特服着たピアスばちばちの女はそんな弱くねぇだろ。な？A」


「おいマイキー…ｯ！」



な？と言うマイキーとは反対に心配そうな三ツ谷とドラケン



これは話せっていうマイキーなりの振りだろう

一応他の族だった私を受け入れてくれた皆んなには、いつか話すべきだとは思ってた




「東卍が結成する少し前、里親に引き取られたけどその里親がまぁなんて言うか…暴力的だったのよ。
　武道と同じ学校なのもそれが原因で里親とトラブったから一年隔離されたせいで留年してんの」



トラブルを起こした以上、いくら長い付き合いでも施設に戻ることは出来なかった
　



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・里親とトラブって一年留年
　→武道、千冬、場地と同学年になる

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