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46話 千冬side ページ46

「場地が居なくても相棒なんだね」


「Aさんこそ、千冬には甘いところありますよね」


「…ッもういい。千冬早く話して」



あれ俺たち初対面だよな?


たけみっちの言葉に若干顔を赤くしたAさんは、はぁっとため息をつきながらガードレールにもたれかかった




なんでだろう

この人に名前呼ばれるのを懐かしく感じてしまう


安心するのにどこか危うげな雰囲気が場地さんと似ていてどうも目が離せない


…って、いやいやこの人は場地さんの嫁だから!!



「単刀直入に言います。俺たちも稀咲を追っているので協力させてください!」


「私は稀咲なんか追ってない。場地を殺 すために芭流覇羅に入ったの」


「今んところ稀咲が裏で操ってるところまでは掴んでます
 そっちの状況はどうですか」



俺の質問に分かりやすくため息を吐いて立ち去ろうとするAさんの腕を掴む


ダメだ、何とかしないとこの人が…




「明日になったら抗争始まってしまうんですよ?!
 本当に場地さんとやるつもりですか?」


「離して」


「な、なんかわかんねぇけど!!初めて会ったのになんでこんな…ッ」



ズキズキと痛み出した頭を押さえながら必死にAさんを引き留める

そんな俺を見て何故か悲しそうに俺の手を払いのけると、ごめんねと頭に手を乗せた




「…死なないでください」


「今度こそ良い未来にするから、ね?」


「え、っと…?」


「あんたらもせいぜい死なないように頑張りなね」




驚く俺を置いて去ってしまったAさん

良い未来って、何の話だ?



「俺も何度か説得したけど無理だったから
 だから明日は2人で、…千冬?」


「あの人って場地さんと同じ歳だよな?
 なんかすげぇ大人びてる」


「もしかして気になってんの?」


「ばッ!場地さんの嫁だぞ?!んなことするわけねぇだろ!
 俺が言ってんのはなんかこう一歩先を見ているみたいな…」



良い未来って言ってたし、なんか不思議じゃね?


同意を求めようと相棒の顔を覗き込むと、何故かう〜んと困ったように眉を下げた



なんだよ、なんで2人してそんな悲しい顔で俺をみるんだ



「俺もAさんのことは敵に思えないし、頼って欲しいよな」


「あ?お前もしかして…」


「それは違うからな?!ただ後輩としてだな…ッ」


「相手が場地さんだ。勝ち目ねぇぞ」


「聞けよ!!」



俺たちだけじゃなく東卍幹部もAさんを気にかけてる


どうして敵になっちまったんだろ…

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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました!ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました!頑張ります! (2022年4月9日 12時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます!設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ!ご指摘ありがとうございます、すぐになおします! (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:餃子 | 作成日時:2022年2月9日 14時

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