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39話 ページ39

「てめぇ待ちやがれ!」


「なんだよ俺抜きで仲良くすんなって!」


「マイキー追うな!!場地もバイクから離れろ!」



マイキーと場地の呼ぶ声を無視してバイクを走らせる

さっきの状況を思い返して場地の触れたところが熱くなって、心臓がバクバクと脈を打ち出す



「(止まれ止まれ…あぁもう口が嫌でも開いちゃう…!」


自分でも今にやけてることが分かる

頬からは熱を感じて、やっぱり場地は特別なんだと思い知らされる


場地が好きだ。家族的な意味でも恋愛的な意味でも

私の好きという感情は全て場地に向けられている

こんな事で動揺してたらこの先どうすんのよ…




「ただいま」


「お〜…って、場地となんかあった?」


「は、はぁ?!何もない!!」


帰ってもなお熱ったままの頬を隠すようにソファに倒れ込む

つんつんと私の背中をつつく一虎はそれで?っと小さく呟いた



「場地のことやっぱり好きだな〜って思ったとか?」


「場地と会ってないし」


「電話越しに聞こえたんだけど」


「会った…けど…ちゃんと宣戦布告して来たよ」



不安げな声に起き上がって一虎の頭を撫でる

恋人でも家族でもない、友達かと言われたらそれも違う気がする

私と一虎の関係は聞かれたら困ってしまう



「私は一虎の味方だよ」


「裏切ったら殺 すからな」



私の一方的な執着に見えるこの関係に、意外にも一虎は心を開いてくれていて安心する


芭流覇羅に入れた

しかも条件付きだ


絶対に場地は入れない。一虎もマイキーも救うんだ


私の嘘で救われるなら何度でも嘘をつく



「(最初不安だったけど、意外と一虎との生活も苦じゃないんだよなぁ〜」



満足したのか、腹減った〜と床に寝転がる一虎の声に立ち上がってキッチンに立つ

私って意外と面倒見いいとこあるのよね



「そーいやあいつどうなったん?」


「え?誰?」


「この前家に押しかけてきた奴だって。ほら金髪の」


「あぁ武道か。あの人私たちと同じ学校なんだよ」


「まじか」



私の家知ってるからまた来るかなと思ったけど、あれ以来音沙汰がない


私の気持ちを汲んでくれたんだろうとは思うけど、別れ際が一方的に話しちゃったから武道が何考えてるは正直分からない


結局場地たちと会っちゃったし



武道に協力してもらえたら嬉しいけど、千冬みたいに連れて行かれて殴られるようなことがあったら責任取れない



「(そもそも武道は現代に帰ったのかな?」

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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました!ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました!頑張ります! (2022年4月9日 12時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます!設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ!ご指摘ありがとうございます、すぐになおします! (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:餃子 | 作成日時:2022年2月9日 14時

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