検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:47,456 hit

4話 ページ4

絶対お人好しだろうな、武道


証拠もないのに幼馴染を信じるなんて




「キーパーソンにしてはちょっと不安なんだけど…」


解散の声がしてぞろぞろと帰っていく人達を、木陰からこっそり覗き込む



お金はもう必要なくなった

そう黒龍に伝えた帰り道、ココとイヌピーには世話になったと電話をしながら何となく神社に向かった



すると運良く目の前に武道の姿が


え、花垣武道じゃない?!

興奮してすぐに声をかけたは良いけれど、自分の今の格好を忘れててちょっと焦った


良くも悪くも武道が人を疑わない子だから助かったけれど、この先のことを考えると少し心配




そわそわしながら木陰から様子を疑っていると、武道から電話がかかる


これは合図だ

よし、行くか



「あ、来た来た!俺の友達でマイキーくんと場地くん?の幼馴染の、____ 」


「場地ィィ!!死 ねええ!!」


「え」




武道の真横を通り抜け、場地のお腹めがけて足をあげる


私がこんなに頑張ってるのにボケーっとした顔しやがって




毎回出会い始めは腹が立つのよ

誰のおかげで生きてると思ってんだ



「痛ッてぇ?!」


「久しぶりね馬鹿、私に感謝しなさいアホ」


「は?A?!なんでここに…ッ」




毎回場地が生きてることに安心する自分も自分だ

こいつはまた、私の気持ちなんか知らずに死 に急ぐのに




「お前…Aか?」


「万次郎も、久しぶりね」



私の声にマイキーは分かりやすく顔を緩ませて抱きついてきた


久しぶりだな!っと笑うマイキーに私も自然と笑顔が溢れる




「おいタケミッち。黒龍の特服着たお前の友達が、うちの総長と仲良しなこの状況を説明してくれ」


「マイキーくん達の幼馴染らしいっス」


「三ツ谷も会ったことあるだろ
 ほら昔場地とよく喧嘩してた、」


「あー…え、お前らまだ喧嘩してんの?」



そこまでにしとけ


そう言って私とマイキーの手を止めるドラケン




あわあわとテンパる武道に宇宙猫状態の千冬

そりゃそうだ、他の特服着た奴が乱入してきたら混乱する


なんて言おうか、と迷っているとマイキーは私と場地の肩を組んでにこりと笑った




「お前黒龍に入ってんの?」


「ううん、バイトしてただけ
 でもバイトも今日で終わった」


「は?バイトって何んだよ」


「うるさい場地」


「てめぇな」



いがみ合う私達にマイキーはふーんと楽しそうに笑った

この後言うことは、今回も一緒かな






「じゃあ今日から東卍な」

5話→←3話 武道side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (86 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
191人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました!ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました!頑張ります! (2022年4月9日 12時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます!設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ!ご指摘ありがとうございます、すぐになおします! (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:餃子 | 作成日時:2022年2月9日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。