27話 ページ27
武道のおかげで戦況が変わり、ひとしきりの人数は片付いた
もうここは離れても大丈夫だろう。そう思って場地の所に行こうとした時、マイキーが一方的に殴られ、倒れ込んでしまった
しまった…一虎を野放しにしすぎた…ｯ
マイキーを助けようと足を出すも数が多すぎて前に進めない
「武道！！とりあえずマイキーのとこに…ちょｯ人多すぎでしょこれ！」
「Aさん…このままじゃマイキー君が！！」
「分かってる！！このままじゃあいつの思惑通りに…ｯ」
ダメだ
この展開は…このルートは稀咲に持っていかれる
そして、その後に起こることも…
「今回も失敗に終わっちゃう…」
何度も見たこの光景に、場地の最期が思い浮かぶ
もうこれは運命なのかもしれない
私はまた、場地を殺 してしまうのか…
「場地くんがやられたら…またタイムリープするんスか？」
「え？そりゃあ…だって私は場地、を…」
「何度も死ぬとこ見るの辛くないんですか？！」
「…ｯ！！」
俯いていた私の肩を涙目の武道が揺さぶった
最期なんか見たくないに決まってる
場地に死 んでほしくなくて何回もやり直してるんじゃないか
「ごめん弱音吐いた。場地を守るわよ！！」
「はい！」
勢いよく場地に飛びつく武道に続いて、場地と千冬の前に出る
千冬は場地を殴れない。だったら、
「千冬ぅ。あんたが殴らないならこの馬鹿は私が貰うよ」
「あぁ？お前…俺とやり合おうってのか」
「悪いけど気絶するまで殴り続けるから
武道はそのまま場地を抑えててよ」
「ちっ…汚ねぇな。見損なったぜ」
「どんなやり方でもあんたに動いて貰ったら困るのよ
もう場地の墓参りなんて…まっぴらごめんだ！！」
「…ｯ？！」
この時、この瞬間、ここで運命が…変わる！！
「見えてんのよ一虎ああ！」
場地の背中に先回りして一虎のナイフを払い除ける
カランっと音を立てて落ちたナイフに一虎は驚いた表情を見せた
「ほんっと目障りだな…場地の後ろをちょこまかしやがって」
「仕方ないじゃん。約束しちゃったんだからさ」
一虎の前に両手を広げてふうっと息を吐く
武道の言う通り、もう場地の死に際なんて見たくない
心のどこかでまたタイムリープすればって思っていた自分がいたことに気付かされた
「A…お前…」
「約束とか色々言ったどさ…
結局は私、好きな人にはずっと隣にいて欲しいだけなんだよね」
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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました！ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました！頑張ります！ (2022年4月9日 12時) (
レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます！設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ！ご指摘ありがとうございます、すぐになおします！ (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餃子 | 作成日時：2022年2月9日 14時
