23話 ページ23
場地への感情は正直自分でもわからない
唯一の家族だと思ってる反面、場地の前では女の子でありたいし
色んな意味で特別なんだ
「Aさん!!これ以上は死 んじゃうって!」
「あ…」
武道に肩を掴まれた瞬間、一気に足の力がなくなってすとんと座りこむ
手は真っ赤に染まっていて無数の倒れた人の先に場地が立っていた
「だりぃ〜…半分以上やられてんじゃん」
六本木出入りしてただけあるなぁ?一宮A
半間の声に意識が段々と覚醒していきぱっと顔を伏せる
こんな所場地に見られたくない
加減が下手くそだってあれほど竜胆に言われてたのに…ッ
「み、見ないで…こんなの私じゃない…ッ」
「片足だけでいいから足上げて!ほら早く!!」
千冬を担ぐ反対の手で私の手を強く引いて走り出す武道に、つられるがまま走り出す
じくじくと痛む足に意識を向けようとしても、場地のことで頭がいっぱいで視界が滲んでいく
「(どうしよう真一郎くん。衝動抑えられなかった…」
終わった。場地絶対引いてた
でもあの感覚悪くないと思っちゃってる
「ここの角曲がって。あれ私のバイク」
「え?!Aさんバイク持ってるんだ…」
「持ってないと不便でしょ、さすがに…
これで千冬送るから武道はもう帰りな」
何事もなかったように笑って千冬を後ろにのせる
連れ出してくれてありがとね。そう言ってエンジンをつけるも不安そうな武道の顔にあのさっと声をかける
「私がやってることって意味、あるのかな…」
「俺も何度も諦めかけたんで威張って言えることじゃないけど、」
_____"これはAさんにしかできないことですよ"
「奇跡が起きる限り俺は頑張ります」
「そ、っか…はは。タイムリープなんて普通じゃありえないんだよね」
場地が覚えてなくても私は絶対にあの約束を忘れない
忘れない、けど…
「場地に嫌われたら私頑張れないかも」
「そんな!嫌いになるなんて…ッ!」
「本気で殺 そうと思ってたの。全員。
それは武道も例外じゃないし場地のことも…前が見えなくなる」
「Aさん…」
ほらね?救いようのないダメ人間なんだよ
私の親はそれを分かってて捨てたのかも
「今日は本当にありがとね
色々言っちゃったけどまぁ…私が場地を諦めることはないからさ!たぶん!」
「…なんかそれすごいドキッとしました」
「武道も人のこと言えないじゃん笑」
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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました!ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました!頑張ります! (2022年4月9日 12時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます!設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ!ご指摘ありがとうございます、すぐになおします! (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餃子 | 作成日時:2022年2月9日 14時