14話 ページ14
「怪我はなかったんかよ」
さらりと髪を耳にかけてまじまじと顔を見る場地
思ったよりも場地の活躍が凄すぎて私いらなかったなと小さくショックを受けた
いや、私どころか場地と千冬だけでよかったかもしれない
「さっきはありがとうございました！」
「いやあれはたまたまっていうか…」
千冬からの羨望の眼差しに耐えきれず、ふいっと目線を下に向ける
「(言えない…芭流覇羅の聞き込み調査してたなんて」
10/31の戦いで芭流覇羅側にいた人たちを数人見かけて声をかけるも、半間を知るものは誰一人いなかった
千冬がのした相手に聞き込みをしていたところ、ちょうど千冬が戻ってきて
「あ！！殴りたりなかったっスか？！」
なんて駆け寄ってくるから、焦ってスタンガンで眠らせたのだ
焦りすぎてスタンガンぶっ壊れたし
「(半間すら知らなかったら一虎も知らないだろうな…」
何とかして一虎との接触を止めたいけど、毎回目離した隙にいなくなるんだよなこいつ
「あ？んだよ」
「殴り足りないからタイマン張ってよ」
「場地さんと…？」
え？なにその勝てるわけないみたいな顔…
「勝負は簡単！先に尻餅ついた方が負け」
生きてる間にどうにかしてストレス発散をしようと意気込んだ私は、2人を公園まで引っ張った
怠そうに座り込む場地を他所に、私は千冬に審判を命令する
「千冬は審判ね！言っとくけど場地を贔屓したら次の相手千冬になるから！」
「っス！！」
「千冬ぅ〜こんなやつに付き合わなくていいんだぞ」
「よーし歯食いしばれ！！」
座り込む場地に向かって警棒をぶんっと振りかざす
しかしそれはギリギリなところでかわされてしまった
「てめぇ！！タイマンって言ったら素手だろうが！」
「知らなーい」
「この野郎…ｯ！」
場地から飛んでくる拳を寸でのところで避け、代わりに左足を振り下ろすもそれは当たらずに空を切った
やっぱりそう簡単に場地はやられないか…
「おらおらどうした？」
「くっ…うるさい！！次こそ…ｯ」
「場地さん！！猫です！！！」
は…？猫？
警棒を投げ捨てて拳を振りかざそうとした瞬間、千冬の声が公園中に響いた
その声にぴたりと止まった場地は、千冬の前を横切る猫をじっと見つめ出した
「まだちょっと小さいな…ん？」
「Aさんに一直線ですね」
よたよたと覚束ない足取りで歩く猫は、私の足元に座り込んだ
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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました！ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました！頑張ります！ (2022年4月9日 12時) (
レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます！設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ！ご指摘ありがとうございます、すぐになおします！ (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餃子 | 作成日時：2022年2月9日 14時
