49話 場地side ページ49
東卍か、Aか
仲間か、好きな女か
「武道伸びちゃったし、あとは千冬だけだね」
「やめろ…」
横たわる千冬の頭をつつくAに、どんどんと昔の記憶が頭に流れてくる
俺はずっとお前のことが好きで、
なのにお前は俺を嫌ってたわけで
「(本当にこいつは俺の知ってるAなのか…？」
さらさらと頭の中をすり抜けていく思い出に段々と心が冷え切って行く
「私のことは忘れて」
そう言って前髪をかきあげる彼女からは、たらりと血が流れ落ちた
まるで涙のように流れ落ちた血に無意識に見入っていると、頬に鈍い痛みが走った
本当に殺す気かよ
俺の顔面に容赦なく拳をいれるこいつの手をぎりっと掴む
「なんなんだよお前」
急に現れて、俺のこと嫌いって
仲間傷つける奴を俺は絶対許さねぇ
「そんなに言うなら忘れてやるよ」
「________俺もお前のこと嫌いだわ」
「マイキー！！」
少し沈黙の後、ドラケンの声にぴくりと肩を振るわせたA
上へと顔を向けると一虎に一方的に殴られており、ガツンと言う音が周囲に響き渡っていた
「ｯおい待て！」
「後にして！一虎が…ｯ！！」
掴んでいた手を無理やり引っこ抜くと、振り返りもせずにAは走って行った
一虎、一虎って
やっと決心して言った言葉もお前には響いてねぇんだな
「場地くん、Aさんの本心は…」
「もう充分分かったわ。俺があいつを叩き潰す」
起き上がって小さく呟く武道を置いて俺もAを追いかける
マイキーは殺 させない
稀咲を止める
Aを、
「おいやめろA！！」
マイキーを庇って出てきた稀咲は、一虎を殴った後すぐにAに殴られた
ドラケンや三ツ谷の声を無視して稀咲を殴り続けるAに、俺は初めて手をあげた
「ｯ？！」
反射的に避けられたとはいえ、体勢を崩したAは下へと転がり落ち、一瞬にしてその場の空気が凍る
いや凍ってんのは東卍だけだな
まじかって言う視線を背中いっぱいに受けながら、Aの前に立ちはだかる
「ごほｯ…はぁ。稀咲に仲間意識でも湧いてるの？」
「んなわけねぇだろ」
「後で相手してあげるから引っ込んでてよ」
「稀咲は俺がやる。今はお前だ」
髪をゴムで縛り気合を入れる
過去の記憶とは今日でおさらばだ
「嫌い同士、本気でやり合おうぜ」
「…はは。あんたなんかと一緒にしないでよね」
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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました！ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました！頑張ります！ (2022年4月9日 12時) (
レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます！設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ！ご指摘ありがとうございます、すぐになおします！ (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餃子 | 作成日時：2022年2月9日 14時
