その35 ページ36
「あんたまさかモデルの彼女がいるなんて言わないわよね？」
「違ぇよ！」
早いツッコミに少し落ち込みつつ友達であることを告げる
ていうか今日の先約こんな可愛い子だったの？
「つーか先週カフェ行ったばっかだろ」
「他にも目つけてる所たくさんあるの！
あんただって美味しいって言って食べてるじゃない」
「他の日にまた付き合ってやるから、それでいいだろ？」
宥めるように言う彰人に仕方ないと呟やく絵名さん
あぁ…これは私が邪魔なのでは？
よく考えたら先約あったし、
そりゃ急なデート嬉しかったけど
「(こんな可愛い子とカフェ巡り何度もしてたのか」
親しげで何度も遊んでいるこの子がとても羨ましい
私はベンチから立ち上がり、驚いた演技をした
「あ、私今日マネージャーと会う約束してたの忘れてた！ごめん彰人もう行くわ！」
そう言って目の前にいる絵名さんにクレープを渡してスマホを耳に当てる
「このクレープまだ口つけてないので、良かったら貰ってください
彰人もまた明日ね」
電源が付いていないスマホにもしもしなんて言いながらその場から立ち去る
何勘違いしてるんだ私
彰人に彼女がいたっておかしくない
私たち友達じゃない
大丈夫と心で唱えながらひたすらに歩く
後ろを向いてはいけない
向いたら泣いてしまう
気配から追いかけられていない事はもう分かっていた
何も考えずにただひたすらに歩いて電車に乗り、家まで急ぐ
「いや元々嫌い同士だったし…
一緒にライブハウス行くとか進歩してるって」
この時間帯の家には誰もいない
父はいつも夜が遅く、1人で夜ご飯を済ませている
「ただいま」
玄関を開けてすぐに部屋へと向かってベッドにダイブする
スマホをちらりと見るも連絡はなし
そりゃそうか
「あの野郎東雲彰人…モデルの私に靡かないなんて飛んだ大馬鹿者め」
さっきまでの悲しさから一変、口にすると今度は怒りも込み上げてきた
「いやでも奢ってくれた」
しかし思い出せばキュンとしたのも事実であって…
「恋愛ってこんなに難しいのね」
あまり慣れてない嫉妬心の抑え方なんて分かるはずもない
その日はただただ部屋に引きこもった
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餃子(プロフ) - すみません通知溜まってるし第一章は終わっているので全く見てませんでした、、、コメント見て表現は編集したのでまた読みにくかったら言ってください (2022年3月16日 14時) (
レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
八戸 - 確かに汗とかないほうが読みやすいかもです…。（）つけてみるのもありかもです！ (2022年3月15日 21時) (レス) @page2 id: 31c5d0f724 (このIDを非表示/違反報告)
Y(プロフ) - 汗とか怒とかの感情書かない方が正直読みやすいです… (2022年2月28日 2時) (レス) @page16 id: 6135a2eb1f (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - リオットさん» とってもコメント遅くなって申し訳ありません、、！！コメント嬉しいです(^^)頑張ります！ (2022年1月4日 16時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
リオット - 凄く好きな小説でした。ありがとうございます。更新頑張ってください。 (2021年12月10日 22時) (レス) @page44 id: 5c3b65f0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餃子 | 作成日時：2021年8月22日 21時
