その32 冬弥side ページ33
最近のAはよく笑う
「〜〜♪」
「楽しそうだな」
「え、…そんなに笑ってた？」
鼻歌を歌いながら紙をめくる手が止まる
彰人のサッカーが終わるのを待っているとAが教室にやってきた
今日は久々に何もないからと言って俺の前の席に座り、持っていた資料をペラペラとめくる
「冬弥だって笑ってるじゃん」
「Aが楽しそうだから…釣られて笑ってしまった」
「なにそれ笑」
そう言ってふふっと笑ったAに俺は心底安堵した
前までは作り笑いばかりしていたが、最近は自然に笑うことが多い
そういえば彰人のおかげだと言っていたな…
「彰人のことなんだが」
「え？なになに？」
「…」
そしてもう一つ、彰人の話をすると食いつきが良くなった
最初は彰人と言うと嫌そうな顔をしていたのが、今では持っていた資料から目を離すほどだ
「今度2人でイベントに出ることになったんだ
Aも来てくれるか？」
「もちろん！行く行く！」
チケットを渡すと嬉しそうに日にちを確認してスマホに打ち込む
この態度はもしや
「Aは彰人のことが好きなのか？」
「…えｯ？！」
俺の言葉に驚いたAは持っていたスマホを落とした
カシャンっと音を立てて落ちたスマホを俺が拾うと、Aは慌てて受け取った
「な、なに言ってるのよ急に…？！」
「最近彰人の話をすると嫌な顔しないから…」
カフェで一度喧嘩もしたことがある
しかしこの態度は、
「良い友情関係が築けているのかと思ってたんたが違ったのか？」
「あ、友情…そっちか」
何故かため息をついたAは、びっくりしたと呟いた
自分の胸に手を当ててブツブツと呟くAを見ていると、空いたままの教室のドアから彰人が入ってきた
「うん、好きだよ…もう大好き！」
「おー待たせたな冬弥」
彰人の声にばっと振り返ったAは、顔を真っ赤にして俺の肩を揺さぶった
「なーんてね！！好きじゃないわよ！クソ野郎だわ！」
「…なんか失礼なこと言われてる気がすんだけど」
「あんたがいつも唐突に現れるのが悪いのよ」
そう言いながらも少し嬉しそうな顔のA
やっぱり友人として好きなんだな←
「あ、さっきのお返しと言ったら何だけど」
俺と彰人の前にずいっと出されたチケット
よく読むとそこにはAの名前があった
「私の初めてのショー見にきてよ」
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餃子(プロフ) - すみません通知溜まってるし第一章は終わっているので全く見てませんでした、、、コメント見て表現は編集したのでまた読みにくかったら言ってください (2022年3月16日 14時) (
レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
八戸 - 確かに汗とかないほうが読みやすいかもです…。（）つけてみるのもありかもです！ (2022年3月15日 21時) (レス) @page2 id: 31c5d0f724 (このIDを非表示/違反報告)
Y(プロフ) - 汗とか怒とかの感情書かない方が正直読みやすいです… (2022年2月28日 2時) (レス) @page16 id: 6135a2eb1f (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - リオットさん» とってもコメント遅くなって申し訳ありません、、！！コメント嬉しいです(^^)頑張ります！ (2022年1月4日 16時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
リオット - 凄く好きな小説でした。ありがとうございます。更新頑張ってください。 (2021年12月10日 22時) (レス) @page44 id: 5c3b65f0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餃子 | 作成日時：2021年8月22日 21時
