Chapter 48 ページ13
「これで全員ですな！」
毛利小五郎が周りを見渡した。
メデューサにフランケンシュタイン、魔女に海賊。それぞれ役になりきっているためカオスだ。詰め込み過ぎだ。
それにしてもあの口の聞けない設定の海賊…本当に誰かに似ている。
顔はともかく雰囲気とか……
わかった。安室Aだ。
彼女は蘭の同級生で探偵事務所の下の喫茶ポアロの常連だった。
だから俺も何度か顔を合わせたことがある。
おそらく北欧の血が入っている色素の薄い髪や目。
やさしく微笑む血色の良い唇。
彼女と面識のある人間は口々に彼女を褒め称え、絶賛した。
しかし、俺は屈託のない笑顔の裏闇に気づいてしまった。
警視庁で何度か目にした犯罪組織の幹部も同じ目をしていた。
この世の闇という闇を見てきたような目
まさか、齢17歳の彼女がヤクザなど組織犯罪に手を染めているとは到底思えないが、もしも何かに巻き込まれているようだったら彼女の闇に手を差し伸べたい。
いずれ、然るべき法的機関を紹介するつもりだった。
そんな彼女に似た人物が目の前にいる
じっと彼女を見ると視線に気づいたのか若干居心地悪そうに俺の方を見て軽く会釈した。
あ、しまった。
まあ、彼女だったらあの胡散臭い笑顔を振りまいてこちらに接触しに来るだろう。
俺の意識を浮上させたのは隣の魔女の悲鳴だった
慌てて顔を上げると不気味なほど大きい月を背景に骸骨船長がマストからスローモーションのように落ちていった
続く (更新停止中)
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悠(プロフ) - 恋歌さん» 了解です！頑張ります (2018年7月11日 15時) (
レス) id: 3f15d9f557 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌 - リクエストで赤井さんとの絡みが見たいです！ (2018年7月11日 6時) (レス) id: 7c9896d2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2018年7月7日 11時
