検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:8,970 hit

Chapter46 ページ11

漆黒の闇に浮かんだ月だけが冷たい海を照らす夜


恐ろしい船上では鴎の鳴き声さえも不気味に聞こえるのだった


「うひゃー!いるいる!」


興奮している毛利小五郎の目には狼男やフランケンシュタインなどの魑魅魍魎が轟々と映しだされていた


それに便乗するかのように園子も愉しそうに辺りを見回していた


今回の船上パーティーでは同じカードを持つ人達でチームを組みゲームに参加するのだという。


「なんだこの絵…ヤギか?」


「違うわよ。それはTHE DEVIL、悪魔よ」


声のした方を振り返ってみると蛇のような髪を垂らした女が立っていた


彼女が持っているカードには小五郎と同じヤギのイラストのカードが


「私はメデューサ。よろしく。」


「聞いたところ同じカードを持つ人でゲームに参加するらしいわね。
早く探しましょうよ。」


「あら?あそこにいる彼女が持ってるカード悪魔のカードじゃない?」


メデューサが指し示す方向には悪魔のカードを持って辺りを見回している女性がいた


メデューサは彼女に声をかけ、小五郎のところにやってきた


絹のような金髪を高く結い上げ、どうやらカラーコンタクトを入れているその瞳は赤い炎のように燦燦と輝いていた


顔の半分は首に巻いているスカーフで覆われ、かろうじて見える目元には大きな傷が一本走っていた


「えっとそちらのお嬢さんはなんの仮装ですか?」


彼女はニヤッと目尻を細め、腰に差していたレプリカの2丁拳銃をクルクルと手で回しふただび腰につけた


どうやら口が聞けない海賊だそうだ


(しかし、この女性…どこかで見たことがある気が…)

Chapter 47→←Chapter 45



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
86人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 恋歌さん» 了解です!頑張ります (2018年7月11日 15時) (レス) id: 3f15d9f557 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌 - リクエストで赤井さんとの絡みが見たいです! (2018年7月11日 6時) (レス) id: 7c9896d2be (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年7月7日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。