幼馴染が人妻好きだから私の愚行を許してくれ その2【桂小太郎】

高杉晋助の誕生日 ページ30

松陽先生と一緒に食べるケーキ。なんだか新鮮だった。







ブツブツいってへこたれてる銀時を横目にギャーギャー騒ぐ私とヅラと晋助と先生。







｢ほら、銀時、あーん｣





そう言って先生は苺を銀時に食べさせてあげる。それで機嫌が良くなる銀時は単細胞生物代表でいいと思う。






｢あ、そうだ、これ｣





｢あ？｣







ふと思い出し、私も晋助にプレゼントを渡す。毎年同じものをあげるのだ。






｢どうする？今使う？｣





｢あぁ｣






｢じゃあいいよ、言って｣






｢その前に聞くが…これの試用期間とかないよな…｣






｢もっちろん！｣







｢一生、幸せでいてくれ。ずっと4人でいてくれ｣






ふっ、と笑みをこぼした晋助。よくこんなキザなセリフよく言えるなぁ、と思ったけど此奴は高杉晋助だ。







｢当たり前、こっちからもお願いしたいね｣







｢そーだぞ晋助！！俺がお前から離れるなかろう！｣






｢俺も…仕方ねぇから一生お前と居てやるよ｣






｢ありがてぇな｣








そうしてケーキが食べ終わり、パーティーはお開きとなった。







因みに晋助へのプレゼントは｢なんでもします券｣昔、晋助の事が分からなすぎて作ったのだ。







たかが紙きれでも、晋助の願いがこもってる。








幸せになる…ねぇ。ヅラと付き合えれば幸せになるんだけど。






まぁいいや、今そんなこと考えるのはやめよう。





晋助にも謝んないとだよなぁ、無理やり付き合わせちゃって。







｢いつも…ありがとう｣









そんな呟きは自分の部屋の中で響くだけだった。

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