幼馴染が人妻好きだから私の愚行を許してくれ【桂小太郎】

第29話 ガールズトーク ページ30

「さっちゃんは銀時。それしかわかんないんだけど」




小鳥遊誠の件は大事にならずに済み、以前の平和な日々を暮らしていた。



そして恒例の恋バナ。まさに青春だよね。いつもこういうお話は私の席の周りでするので絶対にヅラがいない時にしかしない。



といってもヅラはそこら辺の男子とつるんでて大抵居ないのだけれど。



「あしたはいないアル。ガキばっかの環境で恋愛する方が無理アル」



「私も居ないわね…」



「けどお妙ちゃん近藤から尋常じゃない愛を受けてるよね」



「あらあんなのゴリラよ。Aはゴリラも恋愛対象なの？」



「……ｱｯ、違います、すみません姉御」




「ふふ、分かればいいのよ分かれば」



近藤については触れては行けない話題だったらしい。笑みの圧がやばかった。


もう一度言う、やばかった。後ろに悪魔が見えた。




「じゃあ陸奥は？」



「わ、わしか！？いや、好きな人は…お…おらんはずじゃ…」




むつの反応にみんなが黙った。




モジモジしながら頬を赤く染めている。いや可愛い襲いたい。


陸奥の好きな人誰だよぶっ殺してやる。




「へぇ、で？誰なの？」




「ぜっったい教えん！！自分でもなんで好きかわからん！！！！」




「あ、居るんだ」





「おまん嵌めよったな！！！」





「あー、はいはい可愛い可愛い」




そう言って陸奥の頭を撫でる。陸奥は俯いて顔を真っ赤にしてしまった。





「……勇気が出たら教える」





「うん、待ってる。教えてくれたら真っ先に応援するし、相手ぶっ殺すから」









「みんなAちゃんのこういう所に惚れたのね、納得したわ」



「男より女に持てるなんて罪な女アル」




「銀さんに縛られたい……」




「おい最後自重しろ」

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