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title-６２ ページ10
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ﾁﾞﾘｯ 、と 頬に痛みが走る。
頬から首をつたる、生ぬるい感触が気持ち悪い。
｢相変わらず、俊敏な奴だな｣
私を見下ろしているのは、
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関本さんだった。
｢ダメージは、受けたつもりです───うわ｣
去勢を張る、だけどまた振り下ろされた木刀から逃れるのに必死になる。
｢Aちゃん、こっち、｣
私の腕を勝村さんが引いた。
弾かれるように、
勝村さんの胸に飛び込んだ。
｢…関本……｣
山猫さんも私達のもとに駆けつけてきて、庇うように立ってくれて。
真央ちゃんと里佳子さんも、私達の後ろに立った。
｢仲間意識高いなぁ、お前ら。…こんな深夜に、俺に奇襲をかけるつもりだったんだろ。
残念、俺はそれぐらいわかるぜ｣
関本さんが１人で私達に立ち向かう姿が、夜闇にちらついてゾッとする。
"１人でも勝てる"自信を、彼は持っているのだから。
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ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：(にゃん) | 作成日時：2016年4月25日 13時
