体育祭前 ページ38
「父に、ようですか」
「はい！ぜひ、私のベイビーを見て頂きたくて！」
「なるほど…父は体育祭を観に来ると思うので、その時に紹介しますね」
「ありがとうございます！では！！」
発目さんはそう言うと、元気よく走り去って言った。私は苦笑してその後ろ姿を見送る。そっか…体育祭は、ヒーロー科の人間が目立つところじゃないんだね…。
「手、抜けないな」
「ったりめえだろ、アホか」
小さくつぶやくと、後ろから誰かに話しかけられた。驚いて振り向くと、そこには爆豪くんが。
「俺は体育祭で一位になる男なんだよ…いいか？手は抜くなよ。抜いたら…殺す」
……こっっっっっわ！！
────
───
──
「うおおお…何ごとだあ！！！？」
帰ろうと荷物をまとめて立ち上がると、麗日さんの叫び声が聞こえた。……なにか、あったのかな。
「出れねーじゃん！何しに来たんだよ」
「敵情視察だろ、ザコ」
爆豪くんの言葉を聞いて、峰田くんが爆豪くんを指さして震える。緑谷くんは苦笑して、「あれがニュートラルなの」と答えた。……敵情視察って、他クラスが見に来てるのかな？
気になって後ろのドアを少し開けると、人が通れるスペースなんてないくらいに、廊下が普通科の生徒で溢れていた。
「
「知らない人の事、とりあえずモブって言うのやめなよ！！」
それは私もそう思う。……これ、いつになったら帰れるんだろう。
「どんなもんかと見に来たが、ずいぶん偉そうだなぁ」
普通科の生徒の中から突然声が聞こえた。私は顔を上げて、爆豪くんを見る生徒を見つめる。紫の髪に酷い隈…“個性”の影響で隈が酷いのかな？
「ヒーロー科に在籍する奴は、皆こんななのかい？」
「ああ！？」
緑谷くんと飯田くんが全力で首を横に振る。紫の髪の子は最前列に立つと、左手を首に当てて口を開いた。
「そういうの見ちゃうと、ちょっと幻滅するなぁ。普通科とか他の科って、ヒーロー科落ちたから入ったって奴、結構いるんだ。知ってた？」
へえ、そうなんだ。……というか、普通科ってヒーロー科と違って筆記が全てだからめっちゃ勉強しないと入れないはずなんだけど…皆、そこまでして雄英来たかったんだ。
「体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって」
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もずくっち - コメントの仕方のところに、宣伝Okって書いてあったんですけど、それって自分の投稿している作品のことですか？それとも、この作品のことです？おしえていただけたら嬉しいです。 (2022年10月10日 15時) (
レス) id: ff189cf6af (このIDを非表示/違反報告)
？？？？ - 焦凍推しなんです！轟出てきて嬉しいィィィィ！！！ (2022年10月4日 22時) (レス) @page3 id: e430496a4a (このIDを非表示/違反報告)
たた - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 280d0d55b7 (このIDを非表示/違反報告)
玲香@推しを世界に広め隊(プロフ) - ゆりなさん» ありがとうございます！更新頑張ります……！ (2022年9月17日 23時) (レス) id: 7ea981ebc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな - とっても面白いです、更新待ってます！！ (2022年9月17日 23時) (レス) @page11 id: 736bc9023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲香@推しを世界に広め隊 | 作成日時：2022年9月15日 21時
