入学式 ページ4
「…なんてことも、あったなあ」
「どうかしたか？」
「ううん、何も」
私は立ち上がると、食器を台所の流しに下げた。私たちは今日から、晴れて雄英生となった。
「行ってらっしゃい、2人とも」
「行ってきます、冬美さん」
「行ってきます」
冬美さんに軽く頭を下げて、私たちは家を出た…が、雄英で婚約者だとバレる訳には行かない。
「先行ってる」
「気をつけてね」
駅のホームに着くと、焦凍の乗った電車の一本後に乗り、片道40分近くかけて雄英を目指した。
────
───
──
「…ここ、かな」
1-Aと書かれた大きな扉を見上げて呟く。私は瞼を閉じて深呼吸を1つすると、ゆっくりとドアを引いた。そして、教室を見回して自分の席を確認する。出席番号順だから、私は窓側の1番後ろの席か…。
「あ、あの」
席に荷物を置くと、前の席の子が話しかけてきた。ああ、確か、このことあった気がする…えーっと…あ、八百万さんだ。
「はい、えっと…八百万さん、ですよね」
「ええ、そうです。夢原菫さんで合っていますか？」
「はい、そうです」
八百万さんは私と同じ推薦入学者で、試験会場で軽く話した人だ。合っていて良かった…。
「夢原さんも、無事受かったんですね」
「八百万さんも受かったみたいで良かったです。よろしくお願い致します」
「こちらこそ、よろしくお願い致します」
お互い頭を軽く下げて挨拶をし、微笑んで席に着く。八百万さんの隣は焦凍。見事、推薦入学者が後ろに固まったようだ。その事実に少し笑を零した直後、誰かの声が響いた。
「机に足をかけるな！雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか！？」
えっと…？
「思わねーよ。てめーどこ中だよ、端役が！」
「ボ…俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ」
「聡明〜〜〜〜〜！？くそエリートじゃねぇか。ブッ殺し甲斐がありそうだな」
「ブッコロシガイ！？君ひどいな。本当にヒーロー志望か！？」
まあ、仮にもヒーロー志望が口にする言葉ではないよね…。
「俺は私立聡明中学の………」
不良に絡んでいた眼鏡くんは、入口に緑髪の子がたっているのを見ると、その人に近づいた。
「聞いてたよ！あ…っと、僕、緑谷。よろしく、飯田くん…」
「緑谷くん…君は、あの実技試験の
一般の実技入試って、なんなんだろう…？
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もずくっち - コメントの仕方のところに、宣伝Okって書いてあったんですけど、それって自分の投稿している作品のことですか？それとも、この作品のことです？おしえていただけたら嬉しいです。 (2022年10月10日 15時) (
レス) id: ff189cf6af (このIDを非表示/違反報告)
？？？？ - 焦凍推しなんです！轟出てきて嬉しいィィィィ！！！ (2022年10月4日 22時) (レス) @page3 id: e430496a4a (このIDを非表示/違反報告)
たた - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 280d0d55b7 (このIDを非表示/違反報告)
玲香@推しを世界に広め隊(プロフ) - ゆりなさん» ありがとうございます！更新頑張ります……！ (2022年9月17日 23時) (レス) id: 7ea981ebc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな - とっても面白いです、更新待ってます！！ (2022年9月17日 23時) (レス) @page11 id: 736bc9023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲香@推しを世界に広め隊 | 作成日時：2022年9月15日 21時
