縁談 ページ2
「おい、ふざけんなやクソジジイ！！」
「やめて、悠斗！」
端正な顔を歪めて怒鳴る悠斗兄さんと、泣きながら暴れそうになる悠斗兄さんを止めるお母さん。お父さんは悠斗兄さんやお母さんのことなど、まるで見えていないかのように振る舞っていた。
「行くぞ、菫」
「はい、お父様」
私は今からお父さんの友人の家にお邪魔する。理由は…お見合いらしい。あまり乗り気では無いが、お父さんの決めたことなら仕方ないだろう。
「行ってきます」
「待て、菫！」
悠斗兄さんの声に聞こえていないふりをして、私は引いた戸から外に出た。当たり前のように身につけている着物は、いつもより少しオシャレ。普段はしない化粧も薄く施されている。
「決して、失礼のないようにな」
「分かりました」
────
───
──
「…ここ、ですか」
「ああ、行くぞ」
私の家と同じような造りの家を見上げていると、お父さんが慣れたように戸を開けて中に入っていった。私はその3歩後ろを歩く。
「久しぶりだな、直人」
「よお、炎司。元気そうで何よりだ」
2人は世間話に花を咲かせていた。2人の会話が終わるのを待っていると、どこからか視線が…。顔を上げて視線の先に顔を向けると、No.2ヒーローのエンデヴァーと目が合った。
「…お初にお目にかかります、夢原菫と申します」
少し声が固くなったのが分かったが、慌てているのを悟られないように、深々と頭を下げた。
「そう固くならなくていい。焦凍は奥の部屋だ。案内する、着いてこい」
緊張しながら、お父さんと一緒にエンデヴァーの後ろを歩いた。
「ここだ」
「失礼します」
正座をして一礼し、中に入る。向かい側の机にエンデヴァーとその息子さんであろう人が。髪は紅白に別れており、赤い髪の下の目は海のような青色を、白い髪の下の目は灰色をしていた。謎か左側の青い目の方に火傷を負っているが、触れない方がいいな。
「初めまして、夢原菫と申します。本日は、よろしくお願い致します」
「…轟焦凍」
無愛想だな…まあ、いいけどね。
「悪いな、無理矢理連れてきたものだから機嫌が悪いんだ」
「いや、気にするな。こっちも、兄の方が大変だったからな」
口元に小さく弧を描いて話を聞く。焦凍さんは無表情で机の上を見ていた。
「わかっていると思うが、今日は2人の婚約の話を進めに来た」
「…お見合いでは、ないのですか？」
「2人の婚約は決定事項だからは」
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もずくっち - コメントの仕方のところに、宣伝Okって書いてあったんですけど、それって自分の投稿している作品のことですか？それとも、この作品のことです？おしえていただけたら嬉しいです。 (2022年10月10日 15時) (
レス) id: ff189cf6af (このIDを非表示/違反報告)
？？？？ - 焦凍推しなんです！轟出てきて嬉しいィィィィ！！！ (2022年10月4日 22時) (レス) @page3 id: e430496a4a (このIDを非表示/違反報告)
たた - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 280d0d55b7 (このIDを非表示/違反報告)
玲香@推しを世界に広め隊(プロフ) - ゆりなさん» ありがとうございます！更新頑張ります……！ (2022年9月17日 23時) (レス) id: 7ea981ebc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな - とっても面白いです、更新待ってます！！ (2022年9月17日 23時) (レス) @page11 id: 736bc9023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲香@推しを世界に広め隊 | 作成日時：2022年9月15日 21時
