緑谷VS爆豪 ページ17
爆豪くんは緑谷くんの右腕を殴ったあと、そこを掴み、反対の手で爆破を起こして緑谷くんを回転させ、彼にある程度威力が着くと、足を地面に着けて勢いよく緑谷くんを投げた。
「リンチだよコレ！テープを巻きつければ捕らえたことになるのに！」
「ヒーローの所業に非ず…」
「緑谷もすげえって思ったけどよ…戦闘能力に於いて、爆豪は間違いなく、センスの塊だぜ」
緑谷くんは敵わないと思ったのか、爆豪くんに背を向けて走り出した。
「逃げてる！」
「男のすることじゃねえけど、仕方ないぜ。しかし、変だよな…」
壁に追い詰められた緑谷くんと、追い詰めた爆豪くんが何かを叫び合う。
「爆豪の方が、余裕なくね？」
爆豪くんはずっと、緑谷くんを無個性だと思っていた、自分より下だと思っていた。でも、彼は“個性”を持っていた。爆豪くんからしたら、裏切られたと考えるのが同然。挙句、なかなかに強い“個性”を持っている緑谷くんは、この戦闘訓練で1度も“個性”を使っていない。爆豪くんが怒るのも、仕方ないだろうな。
「先生！！やばそうだって、コレ！先生！」
“個性”を使って殴り会おうとする2人をみて、切島くんが叫ぶ。オールマイトは躊躇しながら、中止のアナウンスをかけようとした…直後、緑谷くんが何かを叫んで腕を真上に振り上げた。窓が勢いよく割れ、ビルにヒビが入る。
視線を上に向けると、崩れた柱を“個性”で浮かす麗日さんがいた。麗日さんは下から打ち上げられた瓦礫に向かって柱を振り、飯田くんと「核」に向かって打つ。咄嗟に飯田くんが腕で顔をおおった。その隙をついて、麗日さんは自身を浮かして「核」に触れる。
…なるほど、アレは逃げたんじゃなくて、麗日さんに位置を聞いてそこまで移動したのか。タイマンじゃ敵わないから、「核」の回収を優先したと…。
考えとしては素晴らしいけど、屋内戦においての大規模な攻撃は愚策だとオールマイトは言っていたし、それになにより、「核」に向かって瓦礫をぶつけるなどあってはならない。勝ちは勝ちだけど、その勝ちは、「訓練だから」という甘えによって得た勝ちだ。
オールマイトのヒーローチームの勝利を告げるアナウンスをどこか遠くで聴きながら、そんなことを考える。
「喜んでるな、オールマイト」
「随分と、緑谷くんを気に入ってるみたいね」
私たち意外にも、薄々勘づいてる人は、どれくらいいるのかな。
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もずくっち - コメントの仕方のところに、宣伝Okって書いてあったんですけど、それって自分の投稿している作品のことですか？それとも、この作品のことです？おしえていただけたら嬉しいです。 (2022年10月10日 15時) (
レス) id: ff189cf6af (このIDを非表示/違反報告)
？？？？ - 焦凍推しなんです！轟出てきて嬉しいィィィィ！！！ (2022年10月4日 22時) (レス) @page3 id: e430496a4a (このIDを非表示/違反報告)
たた - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 280d0d55b7 (このIDを非表示/違反報告)
玲香@推しを世界に広め隊(プロフ) - ゆりなさん» ありがとうございます！更新頑張ります……！ (2022年9月17日 23時) (レス) id: 7ea981ebc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな - とっても面白いです、更新待ってます！！ (2022年9月17日 23時) (レス) @page11 id: 736bc9023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲香@推しを世界に広め隊 | 作成日時：2022年9月15日 21時
