中原VS敵連合 ページ29
“個性”を使いながらチンピラ共のいる地面に着地する。その拍子に、地面がえぐれるように凹んだ。それを見て少し震えるチンピラを妾は一睨みし、そのまま持ち前の身体能力を活かして広場まで走る。
「オラァ！！」
恐らくあの怪物には自我がない。主の命令に忠実に従う人形だ。そんな人形から相澤先生を奪還するのは不可能に近い。なら、あの怪物から先生を引き出すなら、コイツを攻撃する方が良い…はず！！
「脳無」
予想通り、怪物が目の前に出てくる。
「単純だなァ」
脳無と呼ばれた怪物は、妾に向かって拳を振り上げた。妾はそれを数歩横にずれて避けると、伸ばされた腕に触れ、脳無を浮かせる。
「…は？」
「相澤先生、無事か？」
「…中、原」
「酷ェ怪我じゃねェか。まァ、命に別状はねェ見てェだな」
とりあえず、一安心。
「さァて、重力と戦いてェのは、手前であってるか？」
「中原…ああ、中原中也の！先生が会いたがってたよ」
「誰だか知らねェが、妾は会いたかねェよ」
そう言って
「んでだよ」
「あいつの“個性”は…恐らく、触れたら………終わりだ」
…相性、最悪じゃねェか。ギリッと歯を食いしばると、突然、
「死柄木弔」
「黒霧。13号はやったのか」
「行動不能にはできたものの、散らし損ねた生徒がおりまして……一名、逃げられました」
その言葉に、死柄木と呼ばれた男は、不機嫌さを全開にする。左右4本、系8本の指で、苛立ったように息を吐きながら、首をかいた。まるで、上手くいかずに癇癪を起こす子供のようだ。
「黒霧、おまえ…おまえがワープゲートじゃなかったら、粉々にしたよ…さすがに、何十人ものプロ相手じゃ敵わない。ゲームオーバーだ。あーあ…今回は、ゲームオーバーだ。帰ろっか」
今回はっつったか？また、来る気なのか…“個性”の相性は最悪…だが、今ここで仕留めとかねェと、後が大変になる可能性がある。
「チッ」
どうすればいいか分からず拳を握りしめると、突然、死柄木の声色が変わった。
「けどもその前に、平和の象徴としての矜恃を、少しでも、へし折って帰ろう！」
死柄木はそう言うと、黒霧の“個性”で緑谷たちの元へワープした。
「…なっ！！」
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希望厨 - 面白いです。ですが、誤字脱字が目立ちます (2022年10月1日 22時) (
レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
村人C - いやもう…好きですよ… (2022年9月19日 22時) (レス) @page1 id: 1187f00563 (このIDを非表示/違反報告)
? り ん ね ＠ 輪 廻 転 生(プロフ) - ほまちゃん .ᐟ.ᐟ 小説書いてるんだね .ᐟ.ᐟ 応援するよ~~ .ᐟ.ᐟ (2022年9月10日 19時) (レス) id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)
穂 希(プロフ) - 百華夜さん» あ り が と う ご ざ い ま す .ᐟ.ᐟ 一 日 最 低 一 話 更 新 、頑 張 り ま す .ᐟ (2022年9月9日 19時) (レス) id: d3f11262a7 (このIDを非表示/違反報告)
百華夜 - 面白いですね！文ストのストーリーが過去とされているので読みやすく、文章もしっかりしていますね！更新頑張ってください！ (2022年9月9日 18時) (レス) @page31 id: a48955bec9 (このIDを非表示/違反報告)
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