・鬼ごっこの時間 ページ33
今日の体育はグラウンドではなく何故か校舎裏の裏山来ていた
「二学期から教える応用暗殺訓練､火薬に続くもう1つの柱がフリーランニングだ」
「「「…?フリー…ランニング」」」
烏間先生の言うものがよく分かってないのか皆は頭の上に?が浮かんでいる
「例えば今からあの一本松まで行くとしよう｡三村君､大まかでいい｡どのように行って何秒かかる?」
当てられた三村は周りを見て少し考えるようにして言う
「えーっと…まずこの崖這い下りて10秒､そこの小川は狭いとこから飛びこえて…茂みの無い右の方から回りこんで､最後にあの岩よじ登って…1分で行けりゃ上出来ですかね」
「なるほどな｡…では赤葦さん､君はどう思う」
『!!まぁ私も三村と同じ感じですかねぇ｡ま､
私の答えに烏間先生は満足そうに頷き､三村にタイマーを渡す
「では俺が行ってみよう｡時間を計っておけ」
そう言うと先生は崖のギリギリまで下がり､そのまま話し始める｡状況はいつ落ちてもおかしくない､そんな状態だ
「これは一学期でやったアスレチックや
フリーランニングで養われるのは自分の身体能力を把握する力｡受け身の技術､目の前の足場の距離や危険度を正確に計る力
そう言うと烏間先生は後ろを向いたまま崖から落ちた
そこからはまるでパルクールのような､無駄のない動きであっという間に目標地点まで行ってしまった
その時間､なんと10秒
「道無き道で行動する体術､熟練して極めれば…ビルからビルへ忍者のように踏破する事も可能になる」
先生が説明している間､皆は驚きやその能力のカッコ良さへの興奮など早くやりたいとうずうずしている様子
「だが､これも火薬と同じ｡初心者のうちに高等技術に手を出せば…死にかねない危険なものだ｡この裏山なら地面も柔らかくトレーニングに向いている
危険な場所や裏山以外で試したり､俺の教えた以上の技術を使う事は厳禁とする｡いいな!」
「「「「はーい!!」」」」
「ではまず基本の受け身から…」
『また間に合わなかったね』
「今更じゃね?いつものことじゃん」
『確かに』
とうてい遅刻をした人がする話､態度ではない私とカルマ｡ダラダラと登校して教室のドアを開けると､私とカルマの腕を繋ぐように手錠がかかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒビヤ(プロフ) - みこさん» コメントありがとうございます!!少しづつですが頑張って更新していきます!これからも応援よろしくお願いします!! (2022年9月26日 20時) (
レス) id: e1dfed361c (このIDを非表示/違反報告)
みこ - めっちゃくちゃ面白くて一気読みしてしまいました！！更新頑張ってください！ (2022年8月26日 3時) (レス) id: d95e95d542 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年8月7日 16時
