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「廃棄卵を救いたかっただけだから」
「もったいないから全部食べてね〜」
「もちろん!!ああ夢がかなった!!」
泣きながら喜び､いただきまーすとプリンに飛び込もうとする殺せんせーを横目に見ながら校舎へ戻る私達｡そんな中動こうとしない茅野ちゃんを見兼ねた磯貝が茅野ちゃんに小声で話す
「ほら茅野､教室で起爆を見守るぞ」
「…う､うん」
茅野ちゃんは戻る最中もずっとプリンを気にしているようだった
校舎に戻り殺せんせーの様子を見る私達｡先生は泣きながらノンストップでプリンを食べ尽くしていく
…その様子にちょっと引いた｡うん
「…すげー勢いで食ってくな;」
「底までたどりつくのも時間の問題だ;」
「………………」
『…茅野ちゃん?』
あと少しで起爆のタイミングが来る｡クラスは緊張に包まれていた
《プリンの底にはリモコン爆弾と観察カメラがセットしてある!!
リモート起爆のタイミングは周りのプリンが無くなってゆき暗闇の画面にうっすら光が映った瞬間!!》
「プリン…爆破」
「ダメだーーーーーーっ!!!!」
『茅野ちゃん!?』
突然茅野ちゃんが号泣しながら叫んだ
「愛情込めて作ったプリンを爆破なんてダメだー!!」
「ちょ､落ちつけ茅野!!」
「プリンに感情移入してんじゃねー茅野!!フッ飛ばすために作ったプリンだろうが!!」
「いやだ!!」
「ずーーっとこのまま!!校庭でモニュメントとして飾るんだい!!」
「「「「腐るわ!!;」」」」
叫ぶ茅野ちゃんを寺坂が抑えつつ騒いでいると殺せんせーが現れた
「ふぅ､ちょっと休憩」
「えっ…」
先生の手には爆弾があり､ご丁寧に起爆装置も外されていた
『(あちゃあ…失敗かぁ)』
「異物混入を嗅ぎ取ったのでねぇ土を食べて地中に潜って外してきました
プラスチック爆弾の材料には強めの匂いを放つものもある｡竹林君､先生の鼻にかからない成分も研究して見て下さい」
「………っ…はい」
「そしてプリンは皆で食べるものですよ｡きれいな部分をより分けておきました」
そう言って皆にプリンが配られた
「ただし､廃棄される予定の卵を食べてしまうのは…厳密には経済のルールに反します｡食べ物の大切さと合わせて次の公民で考えましょう」
「「「「はーい」」」」
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ヒビヤ(プロフ) - みこさん» コメントありがとうございます!!少しづつですが頑張って更新していきます!これからも応援よろしくお願いします!! (2022年9月26日 20時) (
レス) id: e1dfed361c (このIDを非表示/違反報告)
みこ - めっちゃくちゃ面白くて一気読みしてしまいました！！更新頑張ってください！ (2022年8月26日 3時) (レス) id: d95e95d542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年8月7日 16時
