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『へ〜美味しそうだね｡んじゃこれ杉野よろしく』
「え､俺!?」
『何のための腕だと思ってるの?材料を投げ入れるための力でしょ』
「野球をする為だわ!!!!」
「カップの中にはパイプを通して冷却水を流す｡これだけの容積のプリンになると外気だけじゃ冷えないからね」
((((す…すげえ…;))))
「どこまでプリンの特性を熟知してんだ茅野の奴」
「科学的に根拠もありつつ味もしっかり研究してある」
『おつかれ〜茅野ちゃん』
「やるねー茅野ちゃん｡卵のニュースから一週間の間にこれ全部手配したの?」
「うん｡…っていうか前から作ってみたかったんだ
諸経費も防衛省が出してくれる｡最高の機会だと思ってさ｡そうと決めたら一直線になっちゃうんだ…私」
そう言う茅野ちゃんは少し照れくさそうに笑った
…正直､茅野ちゃんからこの計画の相談が来た時は驚いたし､意外だった
茅野ちゃんは私や皆の暗殺をよく後ろから手助けしてくれる｡だから分けるとするならサポートタイプだ､と私はみていた
だけど､好きなものをテーマにした暗殺となると､こんなに行動力があるとは思わなかった
「あっでも私だけじゃこんな完璧な計画にはならなかったよ!!Aちゃんが一緒に考えてくれたから…!!竹林君の爆弾とか!!」
「そうなの?A」
『考えたのはそうだけど､私はただアドバイスしただけだよ｡計画そのものは茅野ちゃんだよ』
「ふーん
『爆弾はもともと使う予定だったでしょ｡竹林が最近資格取ったみたいだし､やってみるには丁度いい機会でしょ』
「へぇ〜」
『…ちょっと､何でちょっとニヤニヤしてんの』
「別に〜ッ痛!!」
……ちょっとムカついたから脛を蹴ってやった｡割と強めに｡ざまぁみろコノヤロウ
流し込み､一晩冷やした翌日｡再び作業開始だ
一晩冷やしたらパイプを抜き､その穴から空気を吹き込んで型枠を浮かせて外してゆるめのゼラチン寒天でプリン肌をなめらかに整える｡カラメルソースをかけ､表面をバーナーであぶれば…
「「「「できたぁーーっ!!」」」」
「やべ〜〜超うまそ〜〜」
「あの下に爆弾ある事忘れちゃうね」
皆がその出来に興奮する中､茅野ちゃんはひとり満足そうにうんうんと笑顔で頷いていた
殺せんせーが帰ってくると､プリンを見て口からヨダレが垂れていた
「……こ､これ全部先生が食べていいんですか?」
「どーぞー」
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ヒビヤ(プロフ) - みこさん» コメントありがとうございます!!少しづつですが頑張って更新していきます!これからも応援よろしくお願いします!! (2022年9月26日 20時) (
レス) id: e1dfed361c (このIDを非表示/違反報告)
みこ - めっちゃくちゃ面白くて一気読みしてしまいました！！更新頑張ってください！ (2022年8月26日 3時) (レス) id: d95e95d542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年8月7日 16時
