【暗殺教室】彼女の瞳に映る世界 part5【赤羽業】

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「それで､何を考えていたんですか?良ければ聞かせてください」

『…渚くんの事』

「渚君､ですか?」

『そ｡なんて言うのかな､怖くないのが怖い…て感じ｡正直､あの時の渚くんは衝撃だった｡鷹岡を倒した事じゃなくて､たおして帰ってきた後｡全然怖くなかった｡あんな強敵を倒した人間が
普通さ､強い所を見せた人ってちょっとは警戒されるでしょ､自分で言うのもなんだけど私とか｡けど渚くんは何事もなく皆の中に戻っていった｡目立つの苦手だからちょっとだけ照れ臭そうに

警戒できない(・・・・)､怖くないって実は一番怖いんだなって思った｡それと同時に､改めて思ったんだ｡渚くんには暗殺の才能がある､それも天性のものが』

「…………」

『まぁ負ける気は無いけどね｡殺せんせーの命を頂くのは私だしね』

「ヌルフフフ楽しみですねぇ」

『ああそれと､先生くだらない事考えてるみたいだけど､意味ないと思うよ』

「にゅや!?どうして…」

『2人組､しかも男女ペアって所から怪しかった｡どーせ吊り橋効果でカップル成立とか企んでんでしょ?

……けどさ､E組で一番怖がりなのは殺せんせーでしょ?』

「そんな事…」

殺せんせーが何か言おうとする前に､いきなり分身が歪んだ

『うわっ』

「すいませんAさんっ戻ります!!」

『はーい

…多分本体がパニくってんのかなぁ勝手にひとりで怖がってたりしてねw』





しばらくして皆が帰ってきた｡カルマが来てまた支えてもらい皆と合流する｡皆が呆れた様子で殺せんせーを囲んでいた｡その殺せんせーはどうしてか全身ボロボロで疲労していた

「要するに…怖がらせて吊り橋効果でカップル成立を狙ってたと」

「結果を急ぎすぎなんだよ」

「怖がらせる前にくっつける方に入ってるから狙いがバレバレ!!」

「だ､だって見たかったんだもん!!手ェつないで照れる2人とか見てニヤニヤしたいじゃないですか!!
しかも本命だったカルマ君とAさんはペアじゃないしそもそもAさん参加しなかったし」

『本命って何』

皆の言い分に泣きながら逆ギレする殺せんせー｡なんともゲスい大人だ｡しかもなんだ本命って…

「殺せんせー､そーいうのはそっとしときなよ｡うちら位だと色恋沙汰とかつっつかれるの嫌がる子多いよ｡皆が皆ゲスいわけじゃないんだからさ」

「うう…わかりました」

中村さんに諭され､殺せんせーは泣きながら諦めた

そんな時､後ろから大きな声が聞こえた

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