・ ページ11
何かが爆発するような､ドーンという大き音が聞こえて目が覚めた
『あ…れ､私…』
目の前は白い天井で微かに海の香りがする｡そこでああホテルに帰ってきたんだと思い出す
ダルい体をモゾモゾと動こかしていると起きましたかと声がかかった
「早いお目覚めですね｡体調はどうですか?」
声の主は烏間先生の部下の園川さんだった｡私が起き上がろうとすると背中に手を当てて手伝ってくれた
『ありがとうがいます｡体はまぁダルいですね､右足も力が入りません』
「そうですか…一時は怪我の影響で熱が出たんですが…今はもう大丈夫そうですね」
『ありがとうございます｡あの､私どれぐらい寝てました…?』
「丸一日は」
『え!?』
「ふふっでもそれでも早く起きた方ですよ｡医師からも早くて帰る時に目覚めるぐらいと言われたものですから」
えぇ…そんなに…結構損してるなぁ……ん?
待てよ?熱が出たって言ってたけどそれは私が寝てる時だし､ベッドのすぐ側には水や桶に入っているタオル､ビニール袋には少し食べ物が入っている
え､もしかして園川さんずっと様子見てくれてた…!?
バッと園川さんを見る｡私の考えていることがわかったのか､柔らかく笑って言う
「大丈夫ですよ､これぐらい｡今回は完全にこちらに落ち度はありますし､私から申し出ました」
『そうなんですか…?』
「はい｡本当は烏間さんも一緒に見たかったようですがやはり女の子ということもあって」
…烏間先生もかぁ｡申し訳ない…
「まだ寝ていても構いませんが…E組の皆さんは外にいるようです｡どうしますか?」
『え､出てもいいんですか?』
「はい､許可は貰っています｡無茶しない程度には､と
移動は私が支えますので､遠慮せずに」
『…じゃあお言葉に甘えて』
せっかく旅行に来てるんだし､皆の様子もみたい｡ちゃんと元気になってるか気になる
園川さんに支えてもらい､時間をかけながらゆっくりと皆がいるところまで行く｡どうやら殺せんせーは体が復活したらしく､皆に囲まれていた｡その格好は変だが
私達のが来たことに一番に気づいたのは茅野ちゃんだた｡こちらに振り返り驚いた顔をしている｡なんだかその顔が少しマヌケで面白い｡笑って手を振ると､大きな声でAちゃん!!と叫んでこっちに走って来た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒビヤ(プロフ) - みこさん» コメントありがとうございます!!少しづつですが頑張って更新していきます!これからも応援よろしくお願いします!! (2022年9月26日 20時) (
レス) id: e1dfed361c (このIDを非表示/違反報告)
みこ - めっちゃくちゃ面白くて一気読みしてしまいました！！更新頑張ってください！ (2022年8月26日 3時) (レス) id: d95e95d542 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年8月7日 16時
