・支配者の時間・2時間目 ページ26
あれ以降皆は竹林に直接声をかけたりはしなくなった｡だが､殺せんせーの竹林のアフターケアをやるという言葉にそれぞれ思うところがあるらしく､陰で様子を見に行っていたらしい
私はって?私は何もしてないよ
だってあの先生が放っておくわけないしね｡それに他人のお家事情にはあまり首を突っ込みたくは無い｡自分の家が家だからってのもあるし､何が地雷か分からないから
そんな事があって数日たった今日､創立記念日という事で集会があるため私達はまた本校舎に来ていた
集会が進む中､竹林がステージに登壇した｡これには本校者の生徒も困惑している様子だ
「…はァ?」
「また竹林がスピーチ?」
『…何か､変』
「変?」
『…うん｡なんか竹林の気配がいつもと違う』
「…ふーん､Aが言うならそうなんだろうけど」
『殺気､なんだろうけど…少し違う気もする』
不穏な空気の中､竹林のスピーチが始まった
《僕の…やりたい事を聞いて下さい｡僕のいたE組は…弱い人達の集まりです｡学力という強さが無かったために本校舎の皆さんから差別待遇を受けています
でも僕はそんなE組が､メイド喫茶の次ぐらいに居心地良いです》
「「「「!!!?」」」」
《…僕は嘘をついていました｡強くなりたくて､認められたくて｡でも､E組の中で役立たずの上裏切った僕を
先生は僕のような要領の悪い生徒でもわかるよう手を変え､品を変え､工夫して教えてくれた
家族や皆さんが認めなかった僕の事を､E組の皆は同じ目線で接してくれた》
『きっと今頃生徒会たちは裏で大忙しだねぇ』
「ははっ想像出来るw浅野くんなんていつもみたいに眉間に皺寄せてるに違いないねw」
《世間が認める明確な強者を目指す皆さんを…正しいと思うし尊敬します｡でも､もうしばらく僕は弱者でいい｡弱い事に耐え､弱い事を楽しみながら､強い者の首を狙う生活に戻ります》
竹林が一度スピーチを停めたタイミングで浅野くんが横から出てきて竹林に言っている｡残念ながら浅野くんの声はマイクでは拾えていないためその内容は分からない
まぁおおかた､「スピーチの内容を撤回して謝らないとA組から落とされる」みたいな事言ってるんだろうねぇ
誠におあいにくさまですが､竹林の覚悟は浅野くんの想像しているものよりずっと強いみたいだよ
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ヒビヤ(プロフ) - みこさん» コメントありがとうございます!!少しづつですが頑張って更新していきます!これからも応援よろしくお願いします!! (2022年9月26日 20時) (
レス) id: e1dfed361c (このIDを非表示/違反報告)
みこ - めっちゃくちゃ面白くて一気読みしてしまいました！！更新頑張ってください！ (2022年8月26日 3時) (レス) id: d95e95d542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年8月7日 16時
