・絆の時間 ページ42
「黒い触手!?」
「やべぇキレてんぞあいつ!!」
「Aこっち来て」
『わっ』
カルマはより強く私を引き寄せた
イトナ君は私達の事が見えていないように､殺せんせーを血走った目で見ていた
「俺は､強い｡この触手で誰よりも強くなった､誰よりも」
イトナ君が殺せんせーに向かって行った時､イトナ君の首に何かが刺さり､倒れた
「「「「!!」」」」
「すいませんね殺せんせー｡どうもこの子は…まだ登校できる精神状態じゃなかったようだ」
シロがイトナ君を止め､リングの中に入り彼を担いだ
「転校初日で何ですが…しばらく休学させてもらいます」
シロは一方的に話を終わらせ帰ろうとしたが､殺せんせーに停められた
「待ちなさい!担任としてその生徒を放っておけません｡一度
それにシロさん｡あなたにも聞きたい事が山ほどある」
「いやだね帰るよ｡力づくで止めてみるかい?」
シロの飄々といた､まだ余裕のある言葉にイラついた殺せんせーがシロの肩に触れ止めようとするが､先生の触手は触れただけでダメージを受けた
「対先生繊維｡君は私に触手一本触れられない｡心配せずともまたすぐに復学させるよ殺せんせー｡3月まで時間が無いからね｡責任もって私が…家庭教師を務めた上でね」
そういいシロはイトナ君を担いだまま帰って行った
私達が机を元に戻している間､殺せんせーはずっと顔を覆い､恥ずかし恥ずかしいと縮こまっていた
『何してんの殺せんせー』
「さぁ…さっきからああだけど」
「シリアスな展開に加担したのが恥ずかしいです｡先生どっちかと言うとギャグキャラなのに」
「自覚あるんだ!!」
「カッコ良く怒ってたね〜"どこでそれを手に入れたッ!!""その触手を!!"」
「いやああ言わないで狭間さん!!///改めて自分で聞くと逃げ出したい!!
つかみ所のない天然キャラで売ってたのに､ああも真面目な顔を見せてはキャラが崩れる」
殺せんせーの弱点��
シリアスの後我に返ると恥ずかしい
「……自分のキャラを計算してんのが腹立つな;」
そんな空気の中､イリーナ先生が言った
「…でも驚いたわ｡あのイトナって子､まさか触手を出すなんてね」
その言葉を皮切りに､皆が殺せんせーに聞いた
「…ねぇ殺せんせー､説明してよ」
「あの2人との関係を」
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年6月19日 22時
