・台無しの時間 ページ5
殺せんせーは旅館のソファーでぐったりとしていた
「…1日目ですでに瀕死なんだけど;」
「新幹線とバスで酔ってグロッキーとは…;」
殺せんせーの弱点��
乗り物で酔う
岡野さんが心配しながらナイフを振るが避けられる
どうやら枕を忘れたようで1度東京に戻るらしい
((((あんだけ荷物あって忘れ物かよ!!))))
その後ろで神崎さんが何かを探していた
『どうしたの?』
「Aちゃん!!神崎さんの日程表が見つからならなくて…」
「神崎さんは真面目ですからねぇ､独自に日程をまとめてたとは感心です｡でもご安心を｡先生手作りのしおりを持てば全て安心です」
「「それ持って歩きたくないからまとめてんだよ!!」」
「確かにバックに入れてたのに…どこかで落としたのかなぁ」
『神崎さん､良ければこれ使ってよ』
私は自分でまとめたメモ帳を神崎さんに渡した
「え､でも……」
『いいから｡私はもう覚えたから使わないしさ』
「ありがとうAちゃん」
「でもさぁ京都に来た時ぐらい暗殺の事忘れたかったよなー
いい景色じゃん｡暗殺なんて縁の無い場所でさぁ」
「そうでもないよ､杉野｡ちょっと寄りたいコースあったんだ｡すぐそこのコンビニだよ」
「坂本龍馬…ってあの?」
「あ〜1867年龍馬暗殺「近江屋」の跡地ね」
「さらに歩いてすぐの距離に本能寺もあるよ｡当時と場所は少しズレてるけど」
「…そっか､1582年の織田信長も暗殺の一種かぁ」
「このわずか1kmぐらいの範囲の中でもものすごいビッグネームが暗殺されてる｡知名度が低い暗殺も含めればまさに数知れず
ずっと日本の中心だったこの街は…暗殺の聖地でもあるんだ」
『確かに｡言われてみればこれは立派な暗殺旅行だね』
「次八坂神社ねー」
「えーもーいいから休もうぜ｡京都の甘ったるいコーヒー飲みたいよ」
『それ賛成!!甘いの飲もう｡カフェオレあるかな』
「甘ったるいコーヒーってカフェオレみたいなもんじゃね?」
『…?』
「どーしたの?A」
『いや､なんでもない』
今後ろに誰かがいたと思ったけど…カルマも気がついてないし､私の気のせい……?
「へー祇園って奥に入るとこんなに人気無いんだ」
「うん｡一見さんお断りの店ばかりだから｡目的もなくフラッと来る人もいないし」
「さすが神崎さん下調べカンペキ!!」
『じゃあここで決行に決めようか』
その時､後ろから黒い集団が迫って来た
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年6月19日 22時
