【暗殺教室】彼女の瞳に映る世界 part2 【赤羽業】 (ページ40)

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「…ここまで追い込まれたのは初めてです｡一見愚直な試合形式の暗殺ですが…実に周到に計算されている
あなた達に聞きたい事は多いですが…まずは試合に勝たねば喋りそうにないですね」

そう言った殺せんせーはシロに気付かれないようにもう一度私を見た｡それは最後の確認のようで､私は小さく､だけど迷いなく頷いた

それを見て殺せんせーは満足そうにしてポキポキと触手を鳴らした

「…まだ勝つ気かい?負けダコの遠吠えだね」

「…シロさん､この暗殺方法を計画したのはあなたでしょうが…ふたつ計算に入れ忘れている事があります」

殺せんせーのその言葉に私はナイフを構えた

「無いね｡私の性能計算は完璧だから

殺れイトナ」

…今このタイミング､狙うならあそこ一点!!!!

私はナイフを投げた

シロの言葉にイトナ君が殺せんせーに攻撃した｡それは直撃したように見える

が…ダメージを受けたのは殺せんせーではなく､イトナ君だった

…よかった､成功した…

私は安心してホッと息をついた

「おやおや落し物を踏んづけてしまったようですねぇ｡まったく､一体誰がこんな完璧な所に落としたのか…完璧な予測と技術が無ければ無理ですがねぇ」

殺せんせーは私の方をニヤニヤしながら見た

『ははっまさかほんとに成功するとは思わなかったけどねぇw
殺せんせー後で何か奢ってね♡』

「にゅや!?…あまり高いものはダメですからね;」

「「「「A/さん/ちゃん…!?」」」」

『けち～｡私がイトナ君の触手に投げたの｡動きはずっと間近で見れたからよく観察も予測もできた｡成功すりかは五分だったけど

けど別に問題無いよね?ルール上あんた達は私達には攻撃出来無いけど私達からしたらダメとは一言も言ってなかったし｡私には何も言えないよね?だって第三者が攻撃を始めたのはそっちが先なんだからさ』

「Aちゃんほんとに…?凄すぎるんだけど…;」

茅野ちゃんが唖然とした顔で私を見た

『ははっwありがとー』

皆が唖然としている中､殺せんせーはすぐに動いた

イトナ君を脱皮で包み動けなくした

「計算に入れ忘れている事､そのひとつがあなたより完璧に計算し､予測することの出来る子がこのクラスにいる事です

同じ触手なら…対先生ナイフが効くのも同じ｡触手を失うと動揺するのも同じです｡でもね､先生の方がちょっとだけ老獪です」

殺せんせーはイトナ君を外にぶん投げた

イトナ君は窓ガラスをガシャンと大きな音をたてながら突き破り地面に転がった