・克服の時間 ページ33
今は昼休みでクラスはわいわいと賑やかだ
そんな中､カルマが外の様子に気づき私達を呼んだ
「お､見てみA､渚くんあそこ」
『いつもあそこで烏間先生が昼食べてるよね』
「その烏間先生に近付いてく女が1人
殺る気だぜ､ビッチ先生」
「……ちょっといいかしらカラスマ」
「…何だ｡模擬暗殺でもこれ以上は手加減しないぞ」
いつの間にか皆が集まり外の様子を見ていた
「…ねぇAはどう思う?ビッチ先生の暗殺」
そんな中カルマが聞いてきた
『殺れるよ｡イリーナ先生は』
カルマの問に私は自信を持って答えた｡その事に少し驚いた様な顔をしたカルマ｡他の皆も私がそう答えたのが意外だったようで同じ様な顔をしていた
「何でそう思うわけ?」
『ま､見てたらわかるよ』
「ねーえ､いいでしょカラスマ?」
イリーナ先生はいつもの様に色仕掛けでしかけるようにみせた
「私は
「(…しょせんこの程度か｡ナイフを奪って終わりだな)…いいだろう､殺れよ｡どこにでも当てればいい」
「うふ､嬉しいわ」
『根拠は2つ｡1つ目はイリーナ先生の努力の力
彼女は教師の仕事は未経験｡だけどそれを今臆せずに挑んでいる｡それに最初言ってたよね?外国語を短時間で覚えるために恋人をつくって覚えたって
先生は簡単に言ってたけど､全く知識の無い言葉を理解するのには相当の努力が必要｡それも先生は十ヶ国語なんてすぐにできる訳じゃない
そんな先生が
「じゃ…そっち行くわね」
そう言ったイリーナ先生はすぐに仕掛けた
服と木を巧みに使って色仕掛けでカモフラージュという複合技術
イリーナ先生は上手く烏間先生の上を取った
「うおお烏間先生の上を取った!!」
「やるじゃんビッチ先生!!」
しかし､いくら上を取ったからといって力勝負ではイリーナ先生は勝てない
「で?2つ目は?」
『イリーナ先生はたとえ失敗してもまた必ず次を仕掛ける｡そんな事が一日中続いたらさすがに烏間先生も疲れるでしょ｡烏間先生が先に折れて諦めるよ』
「…カラスマ｡殺りたいの､ダメ?」
「殺させろとすがりつく暗殺者がいるか!諦めが悪い!!…はぁ
もういい｡諦めが悪い奴に今日1日も付き合えるか!!」
烏間先生は抵抗を辞めナイフが当たった
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年6月19日 22時
