【暗殺教室】彼女の瞳に映る世界 part2 【赤羽業】 (ページ4)

今日:14 hit、昨日:41 hit、合計:31,049 hit

・ページ4

修学旅行当日ーー

「うわ…A組からD組までグリーン車だぜ」

「E組(うちら)だけ普通車｡いつもの感じね」

中村さん達の声が聞こえたのか､本校舎の奴らが何か言ってる

『あれ､おっかしいなぁ｡それなら君達より成績が良い私に優先されるはずなんだけどなぁ』

「あ､赤葦…!!;」

そこへ､ハリウッドセレブのような格好をしたビッチ先生が来た

「フッフッフッ女を駆使する暗殺者としては当選の心得よ」

「目立ちすぎだ着替えろ｡どう見ても引率の先生のカッコじゃない」

「堅い事言ってんじゃないわよカラスマ!!ガキ共に大人の旅の…」

「脱げ､着替えろ」

烏間先生の圧がすごくて､ビッチ先生はジャージに着替えていた

「誰が引率だかわかりゃしない;」

『きっと庶民の感覚がまだわからないんだろうねぇ』

「…あれ?電車出発したけど､そーいや殺せんせーは?」

杉野が気づいて言った

確かに｡殺せんせーなんてあんな身体だからすぐわかるのに…今日は1度も見てない

すると渚くんが「うわっ!!」と声をあげて窓を見ていた

渚くんが電話して理由を聞くと､駅中スウィーツを買っていたら乗り遅れたらしい

なんともまぁ､殺せんせーらしい理由だなぁ…;

それからは皆でトランプやUNOなどして遊んでいた

「ね､皆の飲み物買ってくるけど何飲みたい?」

「あ､私も行きます」

「私も!Aちゃんはどうする?」

『んーせっかくだけどやめとくよ｡少し疲れっちゃった』

「そっか!!何かいる?」

『いや､カフェオレあるしいいよ｡ありがとね』

「ううん､じゃあ行ってくるね!!」

「Aちゃんゲーム疲れたの?」

『まぁそれもあるけど､旅行とか初めてでさ｡こんなに大人数での移動とか電車とか慣れてなくて』

「小学校とかでもあっただろ?」

『あー…父親がうるさくてね｡そんな暇あるなら家で色々やれって言われてさぁ』

言葉を選んでるつもりだけど､私の境遇を知ってる2人は何となく勘づいたみたいで､少し難しい顔をしている

そんな顔して欲しくなかったんだけどなぁ…

どう言おうか考えていると隣のカルマが私の方に近づいた

「疲れたなら着くまで寝てなよ､肩貸したげるからさ｡着いたら起こしてあげるよ」

『え､でもそれじゃカルマがキツイんじゃ…』

「いいから」

グイッと頭を肩にのせられた

『(カルマ､気を使ってくれたのかな…)…ありがと』

大人しく目を閉じると､返事をするようにポンッと頭を撫でた

旅行の時間～fin～

next→台無しの時間