【暗殺教室】彼女の瞳に映る世界 part2 【赤羽業】 (ページ24)

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前原side
「それに気づきましたか?」

「…何を?」

「Aさんが前原君を助けに入るタイミングです」

「え､瀬尾に蹴られそうだったからじゃねーの?」

「それもあるでしょう｡しかし､Aさんはもっと他の事に気付いていた」

「あ!!そういえばAちゃん前原君の所に行く前に道路を見ていたような…」

渚が思い出したように言った

「何で道路なんかを…」

「あそこにとまっていた車､あれは恐らく理事長が乗っていた車でしょうねぇ」

「「「「え!?」」」」

「Aさんは昔から付き合いがあったので知っていたのでしょう｡そして､理事長が来る前に前原君のところへ行ったんです」

「でもなんで…」

「もし理事長がAさんより先に君のところへ行っていればきっともっと酷い事になっていたかもしれません｡彼は上手く事を荒立てずにその場を治めるでしょう｡だがそれは差別をなくすことなく､です」

「Aちゃんはそれがわかっていたから前原君達のところにあえてあのタイミングで入っていったって事…?」

「その通りです」

そうだったのか……俺を助けるためにそんな事まで考えてたなんて…

そんな事少しも出さずにいつも俺達を助けてくれてたA｡幼なじみだから当然だといつも言ってくれるお前に､俺達はどれだけ助けられただろう…

ほんと､すげーよおまえは…そんで､すげー…

「…カッコイイよなぁ」

俺は少し離れた場所で電話しているAの方を向いて言った

「…うん､そうだね」

電話が終わったみたいでAが戻ってきた

『ごめん､長くなった』

「大丈夫!!」

『で?どうなったの?』

「ヌルフフフもちろん､仕返しです｡Aさんも手伝ってくれますか?」

『ははっ何それ楽しそうだねwいいよーとびっきりの仕返し考えてあげるよ♪』

Aは楽しそうに笑顔で答えた

「うっわーすげー楽しそうだぜ;」

「…なんか彼女達に少し同情する…;」

「まぁそれをやろうとしてる私達もどうかと思うけどね;」

「岡野ぉそれは言わない約束だぜー」

普段なら多分止めるだろうけど､俺のためにやってくれるA達に自然と笑顔になった

湿気の時間～fin～

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